計算 ページ16
☆
「ああ、そうだよ。山谷徹直々のオファー」
「ええ〜っ！言ってくれれば良かったのに〜〜！」
食事会の後の迎えの車の中で、山谷さんに言われた事を辻さんに確認したらこの返事だった。
「言えば何か変わるのか？」
辻さんの言葉に
「…んーーーー…
…………変わんない………かな…？」
しばし考えて答えた。
大好きなドラマで
大好きな俳優さんで…
精一杯の力で頑張ろうと思っていたのは確かだから…
もちろん
相手にも興味を持ってもらっていた、という事実は嬉しくて仕方ないけど…
仕事をする上では変わらない……かも。
「だろ？
Aは別に変わらないんだよ。
だから私からは特に言うつもりはなかったんだ」
「うーん……さすが辻さん。サプライズ好きだもんなぁ。
考えてみればデビューの時が一番のサプライズだったもんね！」
「私のはただのサプライズじゃあないからね。
計算しての、サプライズだから！」
辻さんが胸を張るように言う。
「そうだよね！
おかげさまで本当に和田くんの前ではおたおたでした！」
デビュー作で、主役の私が好きになる相手に私の大ファンの和田くんをキャスティングさせて、それを記者会見までシークレットで通されて…
記者会見では本当に目が点になったし、心臓止まりそうだったし。
おかげで、威勢の良い主人公が好きな人の前ではおたおたする様子がほぼ、素で撮れてるんだもん。
「あれも計算通りだったなぁ！いやぁ、面白かった！」
運転しながら辻さんが高笑い。
なんとなく、ご機嫌そうだ。
「辻さん、何か良いことでもあった？なんかテンション高いんじゃない？」
「え？そうか？これといって別にないけど…
まあ、強いて言えば今のところ計算通りに進んでいるから面白くて仕方ない、って感じかな！」
「えーー！まだ何か計算してるのー？」
私の言葉に辻さんは
「私はいつも計算してるよ」
そう言って笑う。
「そっか。
そうだよね」
辻さんはいつも私の仕事をきちんと計算してくれている。
そして、それは決して間違えない。
だから、私は辻さんを信じて付いていけるんだ。
「計算間違いにならないように頑張ります！」
私が言うと
「頼むよ！
うちの事務所はAか頼りだからな！」
なんて事を言う。
「えーー……
辻さん、それは荷が重いよ〜！」
苦笑いの私。
☆
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ゆうこ(プロフ) - こんばんは。めっちゃお話が進んでいてウラシマタロウ・・・(;_;)和田くんは何かを察知したようで!!つづきに行ってきます♪ (2016年9月9日 23時) (
レス) id: 6ab87cd6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆうこさん» そうなんですよね。まだこれからなんですよね〜^_^; もともとそのつもりだったんですけど、ちょっと迷ってましたが、伏線張ったし頑張ってもらおうかな、なんて^_^; (2016年8月23日 23時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ(プロフ) - あそこは少ーしだけモヤモヤしてたんです。でもあまりジュンスの想いが読み取れなくって...メンバー分お揃いオーダーしたのかな？くらいでした。 (2016年8月23日 23時) (レス) id: 6ab87cd6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆうこさん» あ！すごい！ゆうこさん！その伏線、おぼえてました？？(*^^*) (2016年8月23日 23時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ(プロフ) - あっ!!ジュンスかぁ〜指輪のデザインオーダーの時のかぁ〜(><) (2016年8月23日 23時) (レス) id: 6ab87cd6e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年6月2日 10時
