コーヒータイム ページ27
☆☆☆
思いがけない和田くんの言葉に
きっとゆでダコのように私の顔は真っ赤になっていると思う。
「さあ！本日のコーヒーを買いに行こうよ！
今日は俺の奢り〜！」
和田くんのそんな言葉に
頬の赤みを隠すように手で覆いながら
コーヒーの自販機を目指す。
「どれにする？」
「…ええと……じゃあそのカフェオレで」
「りょーかーい！」
ガシャコン、と勢いよくコーヒーが落ちた。
それを手に取り、渡してくれる。
「ご馳走さまです！」
遠慮なくそれをいただく私。
実はこれはいつもの事で。
ずっとスタジオにいて煮詰まってくると、
和田くんと私はスタジオの外に出て、コーヒーを買いに来るんだ。
ちょっとでも空間が変わるとリフレッシュできるから。
そして、なんとなく交互に奢りあったりして。
自販機のすぐ側に多少のスペースとゴミ箱があるから
ここで飲みきってスタジオに戻る。
「何してたの？廊下で」
和田くんの言葉に
「え？」
一瞬何を言われているのかわからなかった。
「さっき、ユノと廊下で…」
「ああ！アクションシーンをね。練習してたの」
「アクションシーン？」
「そう！例の連中と戦うところのアクション！」
「え？できてたじゃない？」
「…うん。
監督もOKくれてたけどね…それがね〜！なんかすごく中途半端な部分があって気になってたんだ！
スタジオの隅っこでスタントさんと1回だけ練習してたのをユノが見てたみたいで、覚えて手合わせしてくれたの。
その上私が気になってた部分の改善方法も教えてくれて！！
おかげで多分、最高のアクションシーンをお見せできると思うよ！！」
そう言って、
空手の型を作って見せた。
「…へぇ、すごいねユノ」
「うん。テコンドーとか合気道とかやってたからなんとなく分かる、って言ってた」
弟たちを他の人に褒められるととにかく嬉しい。
それが自分の信頼している人なら尚更だ。
誇らしげに頬が緩む私の隣で
「…そうなんだ…。
これは…負けてられないな…！」
和田くんがポツリと呟いて飲み切ったコーヒーの缶をゴミ箱に捨てた。
カラン…と乾いた音がする。
「……え？」
「さ、そろそろ出番だよ？俺たち。戻ろうか！」
「あ、うん」
遅れて私も飲み切って缶を捨てて、先を歩く和田くんの後を追う。
……和田くんの
なにがユノに負けてるんだろう……？
☆☆☆
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ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 中学生の修学旅行………ものすごくわかりやすい。(笑) (2020年3月5日 15時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» お返事遅れました！^_^; ものすごく空気が薄そうですよね！ (2020年3月5日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - チャミのカレーが足りなかった時の事になっときを想像したらガクブル (2019年10月25日 18時) (レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - なんかわちゃわちゃしてるのが目に浮かびます(笑)SJのことを「中学生の修学旅行」って最初に言った人を尊敬する(笑)しかも歳が上に行くほど落ち着きがなくなるという…(笑) (2019年10月24日 1時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
まい - SJのみんなが来たら、お部屋がいっぱいになりますね(笑)これからどんなことが起こるのか楽しみです！私もみんなとカレーが食べたいです☆ (2019年10月23日 22時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年2月3日 19時
