もし ページ45
☆☆☆
頭が痛くなってきた…。
もし…ちゃんと映画の話が進んでいれば…
ジュリちゃんはちゃんと目的の女優として仕事が出来て…
そうすればスケジュールもちゃんと落ち着いたものになって…
ちゃんとユノと会う時間だって作れて…。
「……………」
本来の女優業で仕事が出来ていれば
モデルの仕事を受けずに済んでいて
変なやっかみを受ける事もなくて
そうしたらあのいけ好かない男と会うこともなくて…
そうしたら…
そうしたら………
「ちょっと！Aさん！！」
「えっ……？！」
和田くんに肩を揺すられて我に返った。
「…はぁ」
私の顔を見て、大きくため息をつく和田くん。
「Aさん、思い違いしないでね。
Aさんが仕事を断ったから、彼女の仕事が無くなったわけじゃないからね」
「……和田くん…」
「キツいことを言うと思われるだろうけど
自分に与えられたチャンスを掴むか掴まないか、掴めるか掴めないか、は全部自分の責任だよ。
…もちろん彼女は若いしこの業界に入って間もないから彼女だけの責任にするのは可哀想だけど…
だとしたら、これは彼女に近い大人の責任でもある。
マネージャーとか、スタッフとか…。
とにかく、ちゃんと仕事を断っていたAさんには何の落ち度もない！
わかった？！」
そう言って
和田くんは私の肩をがっしりと掴んで真っ直ぐに私を見た。
ジュリちゃんの置かれていた状況がどんなものだったか
実際のところはわからない。
そう…か。
私が受けようが受けまいが
それは私の責任。
彼女が受けるか受けないか、は
彼女の責任…。
「…うん。わかった…」
頭では。
「そうは言ってもさ！」
「え？」
「それでもAさんの中では絶対に彼女に対する後悔はゼロにはならないんだろうけど
だったら、映画を断ってこのドラマ出演を決めてくれたんだから！
このドラマできっちり仕事をする事が、Aさんのやるべき事！でしょ？」
そう言ってニッコリ笑う。
「……そう、か。…そうだね。
私も自分でやらなきゃいけないことをやれば良いんだね」
私が自分で選んだ
「そうだよ！俺、この仕事にかけてるからね！
その相棒にAさんを選んだんだから！頼むよ！」
そう言って笑ってくれる和田くんの言葉で
すごく救われた気がした。
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ゆうの(プロフ) - なおにゃんさん» 続きはもう少しお待ちくださいね〜〜(*^^*) (2019年1月24日 22時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» まいさんにも繋がってます(*^^*) ありがとうございます！ 何が起こるか…は、もう少しお待ちくださいませ！ (2019年1月24日 22時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
なおにゃん(プロフ) - きゃー、続きが気になります！ (2019年1月23日 20時) (レス) id: 56d5d27416 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 「いつも誰かと繋がっている」、そう思うだけで心が温かくなりますね♪また何か起こるのでしょうか…？ (2019年1月23日 18時) (レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» ケジメの時、です。頑張ります！東京ドーム、レポ読んでるだけでも羨ましい〜〜！！うちの娘たちも、初めて札幌ドームの天井席で二人を見たとき、実在するんだ〜〜！！と号泣だったそうですよ〜。 (2018年12月9日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年8月22日 0時
