週刊誌 ページ15
★★★
「いよいよ今日が初日か」
控え室でメイク待ちをしている私の横で、辻さんが手帳を確認しながらポツリと呟いた。
「そうですよ！いよいよです！2回目のツアー！
もう、私もドキドキです！」
そう言って、ドキドキする胸を抑えると
「そんな興奮状態のAに水を差すようだけどこれ、出るから」
「…え？」
辻さんは私の前にある雑誌の記事らしきものを差し出した。
タイトルを見ると
「……人気俳優Wと、女優S、親密デート………」
あ、この店って、私行ったことある所だ！
そうそう、このドアから出てきた………って、え？
「こ、これ私っ？！」
店のドアから堂々と出てくる、和田くんと私が写っている。
「こ、これって前に食事行った時の…？！えっ？！な、なんで？これ…！」
記事をまんまるな目で上から下まで舐めるように見た。
「まぁ、たまたま張り込まれてたみたいだな。
とりあえず出しますけど、って話なんだけど、特にやましい事もないし、気にすんな。
記事自体別に断定されてるわけじゃないし、有名税くらいと思っとけば大丈夫だ」
「えっ……ええっ、、、つ、辻さん、真面目に？！」
「誰かに何か聞かれたらそのまま伝えればいいよ。
今度一緒に仕事をすることになったから打ち合わせ兼ねて食事に行ってました〜、って」
「そ、そんなんでいいの？大丈夫なの？？
スキャンダルでドラマ降板とか、そんな事ないの？
現場に迷惑かかることは…」
興奮してまくし立てる私に
「レストランから出てくる程度のこの写真はたいしたことはないよ。
手を繋いでたとか、抱き合ってたとかキスしてたとかじゃないんだし」
冷静な辻さんが冷静に言う。
思わず赤くなる私。
「えっ、まさか事実なのか？」
「えっ、違う違う！辻さんがさらっと色々言うから〜！！」
「和田氏と濃厚ベッドシーンまでやってるくせに今更照れるな」
「濃厚、言わないで…」
思い出して顔から火が出る。
「事務所からもそう言うスタンスだし、和田氏側も同じ対応だから心配するな。
次回作の宣伝が出来たくらいの気持ちでいればいい」
そう言って辻さんが私を見て、口角を上げた。
「あ、やだな〜〜、辻さん業界人の顔になってるし」
「紛れもなく業界人だから」
「んーーーー、なんかスッキリしない！」
叫んで記事をデーブルに放り投げた。
☆☆☆
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ゆうの(プロフ) - motomatoさん» 描いてて癒されてます(*^^*) まだまだのどかなメンバーですけど、少しずつ進んでいくんですよねぇ… (2018年3月18日 19時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - ヒロインちゃんが真ん中で楽しい雰囲気ですねぇ〜いつのまにか私も笑ってしまっています！ (2018年3月17日 16時) (レス) id: e15e9863b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» コメントに吹きました。頑張ります！ (2018年3月12日 16時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - motomatoさん» ご期待いただきありがとうございます！少しずつ練ってみますね！ (2018年3月12日 16時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - アスカさん» 楽しみに応えられるものが出来上がると良いんですけど〜〜^_^; ご希望ありがとうございます！ (2018年3月12日 16時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年1月26日 9時
