キッチンにて ページ2
☆☆☆
パスタを茹でるお湯を沸かす間にサラダでも作ろう。
そう思った私は、カウンターから顔を覗かせてジュリちゃんを呼んだ。
「ジュリちゃん！ちょっと手伝ってもらえる？」
私の言葉に目を丸くしたジュリちゃんが、隣に座るユノに通訳されてコクコクと頷いてこちらへやってきた。
私は冷蔵庫から取り出した野菜を指差し、
「サラダ！作るの手伝って？」.
思いっきり日本語で話しかけた。
“サラダ”という単語でわかってもらえたみたいで、ジュリちゃんは笑って頷いてくれた。
ジュリちゃんを心配したユノも一緒にキッチンへ向かってきて
ジュリちゃんはそのままキッチンへ、ユノはカウンターの向こうで待機する。
ユノの通訳の力を借りてジュリちゃんにはサラダの野菜を切ってもらい、
その間に私はドレッシングを作り始めた。
『大丈夫？』
ユノが韓国語でジュリちゃんに話しかける。
『あ、はい。これくらいならなんとか…』
隣で包丁を握るジュリちゃんの落ち着いた声が響く。
なんと言っているかはわからないけど
ユノがジュリちゃんを心から気にかけているのがわかった。
温かな気持ちでふと、視線を上げると
こちらを見ているユノと目があった。
柔らかな笑みを浮かべていて
とても幸せそうな笑顔に
つい私もつられて笑顔になる。
『…これは…どうしますか？』
「えっ？！あっ、これは乱切りでお願いします！」
キャベツの千切りを終えたジュリちゃんが、キュウリを片手に私に向かって話しかけてくれたから、
とっさに答えた。
『…こう…ですか？』
「そうそう！」
『…これは？』
「あ、それは根元をこう、ばっさりいってください」
『こう…かな？』
「OKOK！じゃあお皿に…」
『こんな感じで…？』
「おおっ！最後マメ足して〜」
あくまでもジュリちゃんは韓国語で話しかけてきていて
私は日本語で返事をする。
そんな様子を目を丸くしてユノが見ていた。
「…なんで会話が成り立ってるの…？」
「なんだろうね。目的が一緒でハッキリしてるからじゃない？
料理なんてやること一緒だもん。
ねー！ジュリちゃん！」
そう言ってジュリちゃんに視線を移し、小首を傾げてにっこり笑ってみせた。
すると、ジュリちゃんもにっこり笑って
「…ね、ねーー？」
合わせてくれるからこれまた、可愛い！！
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ゆうの(プロフ) - のこさん» のこさん、これ、ほぼ実話で…私もテレビの前で号泣だったの… (2017年9月13日 17時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - すみません…泣いてしまいました… (2017年9月13日 17時) (レス) id: dc74efdda5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - motomatoさん» 向こうとこっちで皆さんアカウント名が違うので誰が誰やら…^_^; 昭和仲間が増えて嬉しいです！ (2017年9月10日 13時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - ツイッターも楽しみにしています^ ^今、フォローさせていただいちゃいました(^^) (2017年9月10日 13時) (レス) id: e15e9863b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ポッポさん» ありがとうございます〜(*^^*) 精進してどちらも進めていきたいと思います！よろしくお願いします！m(_ _)m (2017年9月10日 6時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2017年2月24日 19時
