しゃぶしゃぶ ページ25
☆☆☆
ユノがまた、手伝いたいと言う。
先日の戦場を思い出すけど、せっかくのやる気を無碍にするのは…
今日は時間にも余裕があるから少しのんびりやれば大丈夫。
そう思って二つ返事でOKした。
前回より落ち着いて作業するユノは、腕前もすこぉしばかり上がった。
褒めてあげると、とても嬉しそうに笑う。
温かい笑顔だった。
いつも自分一人で食べる時に使う土鍋を準備した。
一人用の鍋では小さくて寂しすぎるから、それより大きな土鍋を使っている。
ユノと二人ならちょうど良い感じだな。
以前、実家から送られてきたちょっと上等なしゃぶしゃぶ用のラム肉を
ユノが満面の笑みで食べていく。
「これこれ！札幌で食べたラムしゃぶ〜〜！」
鍋を挟んで二人でハフハフと熱い鍋を堪能した。
〆のラーメンまでなんとか到達し、
「チャンミンってこれくらいの量を一人で食べちゃうんだよね…
一体どこに入ってるんだろう…」
私の疑問に
「チャンミンの胃袋はブラックホールなんだよ」
そう言ってユノが笑う。
「そうだよね。そうとしか思えないよね。あんなに食べてるのにスリムなんだもん。羨ましいよ〜〜」
いっぱいのお腹をさすりさすり言うと
「食後の運動する？」
ユノがおもむろに立ち上がった。
「へ？」
「料理おしえてもらったから、お返しにダンス、教えてあげるよ」
そう言って優しくニッコリ笑うユノだけど…
「えっ！むっ、無理無理！
ユノたちのダンスなんて踊れないよっ！」
思いっきり両手を振ってお断りする。
「えー？大丈夫だよ。
Aさん身体動かすの嫌い？運動神経は悪くなさそうだけど」
ユノは軽く柔軟を始めた。
「運動神経は悪くないと思うけどダンスは違うよ〜！無理無理！」
あくまでも拒否を貫く。
すると諦めたユノが妥協策を提示してきた。
「じゃあ、軽くトレーニングしよ？
僕らが良く家でやってるウォーミングアップから！」
「あ、それならやる！やりたい！
ここしばらくダラダラしてたからちょうどいい！
身体に喝入れなきゃ！」
それから2人で片付けを済ませ、
ソファを壁に寄せて狭いながらもスペースを作りウォーミングアップを始めた。
ユノの動きを真似するけど
やっぱり普段からきちんと手入れして踊る身体は違うものだと感心した。
ユノの失笑を受けながらも必死に運動した私。
☆
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ゆうの(プロフ) - ゆうさん» ドキッ…ゆうさん鋭い…。辻さんは、ほんとーーにヒロインを大切に思っているんですよ。彼女はヒロインのためだけにしっかり動いてくれます。安心してください〜(*^^*) (2016年5月31日 20時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 辻さん、何だかナゾ？ありそうな... 無事に戻ってきてくれて良かった〜 (2016年5月31日 20時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます(*^^*) 全く予定してなかったんですけど、流れで歌ってくれました。作者も大好きな曲なので…歌われたら是非その胸を借りて泣かせていただきたい！と切に思います！^_^; (2016年5月20日 16時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ユノは見た目も中身も男前だね〜 耳元でBegin歌われたら泣くな...(T ^ T) (2016年5月18日 20時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆのばにさん» 自分自身が色々経験することで、色々なことに優しくなれる気がします。あとは、そこに相手を思いやる気持ちがあれば無敵かと。(*^^*) (2016年5月14日 0時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年2月27日 15時
