買い出し ページ23
☆
夕食の不足分の買い出しに、チャンミンが置いていってくれた洋服に着替えてユノと二人でスーパーに出かけた。
さすがに少し慣れて、余裕で進む。
…今度は私も買っておこうかな。変装用に…
なんて、
一丁前に芸能人ぶった考えに至った自分に苦笑いする。
…自分1人なら…
見つかっても別に構わないんだけど…
ユノがいるから
ユノに傷をつけるわけにはいかないから…
私は細心の注意を払わなくちゃならない。
「Aさん、何買うの？」
私の隣、カートを押して付いてくるユノが、声を抑え目に聞いてくる。
前にチャンミンと三人で来た時の方が騒いでいて目立っていたと思うんだけど…
その気遣いがなんとなく可愛くて笑ってしまう。
「うん。鍋の材料を少し、ね」
「今日、鍋なの？」
「うん。ラムしゃぶにしようかと…」
「えっ？ラムしゃぶできるの？！」
ユノの瞳が輝いた。
「前に実家から送ってもらったラム肉が冷凍庫に少しあるの。
4人前もあるかどうかって量だから、チャンミンには全然足りないなと思って出せなかったんだよ」
「あー……確かにその量じゃチャンミン一人分にも足りないね」
ユノが苦笑い。
「ユノ、ラムしゃぶ食べたいって言ってたでしょ？
一人分には多い量だし、今晩食べちゃおうと思って！」
そう言いながら、カゴの中に白菜やシメジを追加していく。
「〆はラーメンだね〜」とか言いながらラーメンも入れる。
「チャンミナには悪いけど楽しみ〜！」
タレの瓶を片手にご満悦な笑みを浮かべるユノが可愛い。
レジで
「ここは僕が」
そう言ってユノが私より先にカードを出すから、
あまり騒いで目立つわけにもいかないと思いそのまま買ってもらうことに。
「…良いのに…」
「たまには男らしいことさせてください」
サッカー台でエコバッグに商品を詰めながらそんなやり取りをする。
そして、ユノは当然のようにエコバッグを持って先を進む。
二つ持つユノに「私も持てるよ！」と片手を差し出すけど
「男らしいことさせてください」
そう言って持たせてくれない。
…十分男らしいところを見せてもらってるのに…
年下の
可愛い弟のようなユノ。
そうかと思えば
男らしいその精神と、身体で
しっかりと私を支えてくれるユノ。
性別関係なく
全力で人を支えようとするあなたのその精神が
私はとても好きだと思う。
☆
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ゆうの(プロフ) - ゆうさん» ドキッ…ゆうさん鋭い…。辻さんは、ほんとーーにヒロインを大切に思っているんですよ。彼女はヒロインのためだけにしっかり動いてくれます。安心してください〜(*^^*) (2016年5月31日 20時) (
レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 辻さん、何だかナゾ？ありそうな... 無事に戻ってきてくれて良かった〜 (2016年5月31日 20時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます(*^^*) 全く予定してなかったんですけど、流れで歌ってくれました。作者も大好きな曲なので…歌われたら是非その胸を借りて泣かせていただきたい！と切に思います！^_^; (2016年5月20日 16時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ユノは見た目も中身も男前だね〜 耳元でBegin歌われたら泣くな...(T ^ T) (2016年5月18日 20時) (レス) id: 6d5d1cf67a (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆのばにさん» 自分自身が色々経験することで、色々なことに優しくなれる気がします。あとは、そこに相手を思いやる気持ちがあれば無敵かと。(*^^*) (2016年5月14日 0時) (レス) id: e61f1c7906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2016年2月27日 15時
