りんヌナ…YN ページ44
☆☆☆
手加減のなかった翔さんが殴ったためにできてしまったAさんの左頬の大きなあざ。
女優のAさんがこんな姿で人前に出て見つかったら大変なことになるだろう。
普通のメイクでは隠せなくても、特殊メイクなら綺麗にかくせるんじゃないか？
そう思いついた俺の脳裏に浮かぶのはあの人、りんさんだ。
ほぼ専属のように俺たちのメイクを担当してくれてる彼女は、アメリカで特殊メイクの勉強もしてきたくらいの勉強家だ。きっとなんとかしてくれる。
まずは彼女の空きを確認しないと、と思って連絡を入れてみた。
『あっらーー！めっずらしい人から連絡が入るもんだわねー！』
相変わらずパワフルだ。
「おはようございます、りんヌナ。あ、明けましておめでとうございます」
『あ、これはこれはご丁寧に！おめでとうございます！今年もよろしくね〜！
で？新年の挨拶でわざわざ連絡くれたわけじゃないでしょ？」
話が早い。
「はい、実は…
りんヌナ、殴られた青黒いあざってメイクで隠せますか？」
『…ちょっと厚塗りになるけど出来るよ。
穏やかじゃないけど誰？ユノ？他のメンバー？』
さっきまでのハイテンションな声色から一転トーンが落ちた。
「僕じゃないよ。
りんヌナを見込んで頼みたいんだ。口は堅いよね？絶対内緒でお願いしたいんだけど、これから動ける？」
ややしばらく間があって
『…いいよ』
一言聞こえた。
「本当に？！」
『…滅多にわがままもお願いも言わないユノが言うんだから、相当な事態ってことでしょ？
そして、そんな深刻な事態に私を頼ってくれたってことでしょ？
それだけでも嬉しいからね！任せなさい！細かいことは聞かないから！
で？どこ行けばいいの？』
ヌナの気持ちが嬉しい。
「ありがとう…
住所とか聞くからちょっと待ってて！」
りんヌナにそう告げてバスルームに向かう。
「Aさん、りんヌナがメイクしてくれるッて言うんだけど頼んでいい？」
僕の言葉にAさんの目がまん丸になってしまった。
「りんヌナは信用できる人です。秘密は漏らしません。今、動けるそうなのできてもらえるんですけど」
「…ああ！ライブの打ち上げで会ったメイクの人ね？」
「ええ、そうです。
事情は言わなくても大丈夫です。僕とりんヌナを信じてもらえませんか？」
真っ直ぐにAさんを見た。
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ゆうの(プロフ) - satoさん» 自分の中だけで消化するには傷が深すぎました。誰かの存在を感じることで得られる安心感ってありますよね。一人じゃない、って。その相手も大切ではありますが。ここにユノがいたことに意味があるんですよね(*^^*) (2016年2月18日 8時) (
レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 廉さんの事…ユノに話しながら、心の整理をしてるんだね。良かった。。前をむくことが出来て…。これからの二人楽しみです。 (2016年2月17日 23時) (レス) id: ace70fdc14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます(*^^*) ユノにはジュリがいますけど、今回のことがユノに大きな影響を与えたのは確かです！ (2016年2月17日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 良かった〜〜これからのユノとの関係の変化に期待しています。 (2016年2月17日 20時) (レス) id: 56d5d27416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - satoさん» 人間、やはり一人だけじゃ限界がありますよね。応援してくれる人がいる限りは大丈夫だと、私は思ってます(*^^*) ここで少しずつユノも変化していきます！ (2016年2月16日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年12月30日 18時
