目覚め…YN ページ23
☆☆☆
眠るAさんのベッドの横に、ベッドを背もたれにするように座って、スマホのディスプレイを見る。
映し出した名前は“ジュリ”
長い休暇でメンバーもそれぞれ予定があって不在だから、
宿舎に遊びに来てもらう約束をしていた。
日程はハッキリしてなかったし
確実な約束とも言いがたいんだけど。
仕事中かも知れないジュリにメールを送る。
《ごめん、ジュリ。
予定が変わって暫く日本に滞在する事になった。帰国して予定が合ったら会おう》
色々言いたいことはあるけど
横で静かに眠るAさんが気がかりでなんだか集中出来ない。
眠っているんだから
俺が隣で出来ることも別に無いんだけど…。
メッセージを送ってスマホをナイトテーブルの上に置く。
ふと隣のフォトフレームを手に取った。
今の俺より若いAさん。
今もないけど、化粧っけの全くない笑顔。
本当に幸せそうで
隣でそのAさんの肩を抱く彼、廉さんの表情もとても柔らかい。
あの翔さんと本当に兄弟か？！と思うほど華奢な印象を受けるのは
翔さんがゴツすぎるせいだよな…。
笑った顔は翔さんと一緒だ。
Aさんは
ずっと彼を待ってたのか…
そうだよな
簡単に諦められる訳がないよな…
戻ってきたら
結婚する予定だったほどの相手なんだから…
フォトフレームをテーブルに戻した時
ちょうどスマホの着信を知らせるバイブの音が鳴った。
結構音が響いたから、俺は慌ててそれを手に取る。
返信はジュリからで
《そうなんですね、残念です…＞_＜…
私、明後日お休みもらえそうなので、もし余裕が出来たら、少しでも会えたら嬉しいです！》
明後日…か。
今の俺には
ジュリとの約束よりも
目の前のAさんの様子の方が気になっていて
《ごめん。余裕が出来たら連絡いれるね》
それだけ打って送り、スマホをテーブルに置きなおした。
すると、ゴソゴソと布団が動いたから
俺は慌ててAさんを見る。
Aさんの瞳が
ゆっくりと
開いた。
☆☆☆
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ゆうの(プロフ) - satoさん» 自分の中だけで消化するには傷が深すぎました。誰かの存在を感じることで得られる安心感ってありますよね。一人じゃない、って。その相手も大切ではありますが。ここにユノがいたことに意味があるんですよね(*^^*) (2016年2月18日 8時) (
レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 廉さんの事…ユノに話しながら、心の整理をしてるんだね。良かった。。前をむくことが出来て…。これからの二人楽しみです。 (2016年2月17日 23時) (レス) id: ace70fdc14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます(*^^*) ユノにはジュリがいますけど、今回のことがユノに大きな影響を与えたのは確かです！ (2016年2月17日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 良かった〜〜これからのユノとの関係の変化に期待しています。 (2016年2月17日 20時) (レス) id: 56d5d27416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - satoさん» 人間、やはり一人だけじゃ限界がありますよね。応援してくれる人がいる限りは大丈夫だと、私は思ってます(*^^*) ここで少しずつユノも変化していきます！ (2016年2月16日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年12月30日 18時
