大切な人…YN ページ22
☆☆☆
それからチャンミンは、カンさんに連絡を入れて事情を説明し、迎えに来てもらった。
「…つらい…なぁ…」
玄関口でカンさんが言う。
「でも、ユノ、お前残るって……」
「…放っておけないでしょ？カンさんならこのまま帰れる？」
「そりゃ…気持ちはわかるけどさ…。
だってその…一応男女なわけだし…お前もAさんも一応有名人なわけだし…その…」
バツが悪そうに視線が落ち、頭を掻くカンさん。
言いたいことは、わかる。
わかるけど…
「カンさん！なんてこと言うんですかっ！」
声を荒げたのはチャンミン。
「ヌナは僕たちの癒やしなんですよ？！
いつもいつもご飯食べに来て、嫌な顔一つせず僕たちをむかえてくれて！
ユノヒョンが不調の時だって心配してくれて力になってくれて！
僕たち、本当のヌナのように可愛がってもらってるんですよ？！
仕事に影響する訳でもないのに、そんな人の一大事に手助けしないでどうするんですかっ？！
男女で心配って言いますけど、
いずれ翔さんも来るでしょうし、
ユノヒョンにはちゃんとジュリがいるんですから大丈夫に決まってるじゃないですか！」
ヒョロヒョロと細っこいけど、一番でかい男が上から声量のある大声で叫ぶのは
「…そっ、
そうですねっ………！」
大の大人をおとなしくさせるのには十分だった。
かくして
チャンミンの迫力により俺は1人、Aさんの側に残ることになった。
側を動けないだろうということになり
帰りがけカンさんとチャンミンは、近くのコンビニで食料やドリンクを買い込んで持って来てくれた。
気のつくチャンミンが
車の中に常備している毛布も持って来てくれた。
「ヒョン、お願いしますね」
真っ直ぐな瞳で俺を見る。
「ユノ、何かあったら一応連絡くれよ。直ぐに動けるかはわからないけど、
出来ることはするから…」
カンさんもそう言ってくれて
「うん。ありがとう」
出来るだけ
側にいたいと思った。
2人を見送ったあと
さっきのチャンミンの言葉を思い出し、少しばかり焦った。
「……ジュリ…」
そうだった。
ずっと休みなく撮影していたジュリがようやく1日くらいは休みをもらえそうだ、と俺に連絡してきていて
俺の休暇中に会おう、という話になっていたんだ。
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ゆうの(プロフ) - satoさん» 自分の中だけで消化するには傷が深すぎました。誰かの存在を感じることで得られる安心感ってありますよね。一人じゃない、って。その相手も大切ではありますが。ここにユノがいたことに意味があるんですよね(*^^*) (2016年2月18日 8時) (
レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 廉さんの事…ユノに話しながら、心の整理をしてるんだね。良かった。。前をむくことが出来て…。これからの二人楽しみです。 (2016年2月17日 23時) (レス) id: ace70fdc14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます(*^^*) ユノにはジュリがいますけど、今回のことがユノに大きな影響を与えたのは確かです！ (2016年2月17日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 良かった〜〜これからのユノとの関係の変化に期待しています。 (2016年2月17日 20時) (レス) id: 56d5d27416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - satoさん» 人間、やはり一人だけじゃ限界がありますよね。応援してくれる人がいる限りは大丈夫だと、私は思ってます(*^^*) ここで少しずつユノも変化していきます！ (2016年2月16日 20時) (レス) id: b73f13763a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2015年12月30日 18時
