雨…CM ページ10
♫
「大丈夫だよ〜！ここの客は持ちつ持たれつ、守秘義務はちゃんと守ってくれる連中だから〜」
オーナーがそんな風に呑気な口調で話しながら、
カウンターから出てきて俺から金髪男を受け取った。
「すまなかったね、チャンミン 。
ミンジュン、お前今日飲み過ぎだ。気をつけろよ」
マスターは俺に謝り、そして金髪男を叱りつけながらボックス席へと引きずって行く。
「…あ、あの………？」
少し不安そうに俺を見上げるこいつ。
「…ここは俺が良く来る店だ。マスターもよく知ってる」
「ええっ？！！
そ、それはっ…ものすごい偶然ですね！！」
目を丸くして本気で驚くから
「……………」
俺は何も言えなくなった。
こいつ………。
やっぱり…素直さもここまでくると心配になるな…。
思わず大きなため息をついてしまい、
それをどうとったのか、こいつはいきなり帰り支度を始めた。
「あっ！あのっ、ごめんなさい！
チャンミンさんも飲みに来たんですよね？！
あのっ、邪魔はしないので！私はこれで帰ります！
あのっ、これ、代金です！！それじゃあっ！！」
カウンターにお金を置いて、振り向きもせずにダッシュで店を出て行く。
「あっ！おい！！」
慌てて後を追う俺にマスターが声をかけてきた。
「おい、チャンミン！」
「なに？！」
「素直そうで可愛い子じゃないか。大切にしてやれよ〜！」
「…はっ？！」
「はっ？って、お前のファンだろ？」
ヒョンの言葉に一瞬で眉間にシワがより、
捨て台詞のように
「あいつはユノペンだよ！！」
吐き捨てて店を出た。
「え？あ、おい、チャンミナ！！」
扉が閉まる瞬間に何やらヒョンの大声が響いてきたけど
あいつが気がかりで振り向く間も惜しい。
とにかく急いでビルを出たら
雨が降り出していた。
キョロキョロと周りを確認すると
早足でキャリーを転がしがながら進んでいくあいつが目に入った。
その姿は
雨に濡れている。
俺は慌てて車に乗り込み、その後ろ姿を車で追った。
♫
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ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*) ようやく、告白(？)出来ましたね〜。さて、チャンミンはどう出るでしょうか！！ (2021年3月3日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさんいつもいつもお話を､ありがとうございます！お話の展開が楽しくなって来ましたね！もう毎回☆×10を､つけたいです♪ (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 更新に時間がかかって、ものすごくもったいぶった感が強くなってしまいました…^_^; (2021年1月26日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつもお話ありがとうです。特別情報ってなんだ？気になって眠れなーい (2021年1月23日 2時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2021年1月8日 23時
