見つけた…CM ページ9
♫
送られてきた辻さんのガイドブックは実に良くできていた。
感心するとともに
あいつがどう動いたか、想像を巡らせる。
あたりをつけた何件かに連絡を入れて
あいつの容貌を伝えて来店していないか確認した。
ところどころ、あいつの足跡を確認して
とうとう、ある店にいることを突き止めた。
そこは、俺がよく行くバーで、
基本的には一見さんお断りの紹介制のバーだから
本来ならあいつが入れるわけはないんだけど
あいつの持ち物からトンペンであることに気づいたオーナーが、
何かを感じて特別に店に入れてくれたらしい。
すぐに俺にメールをくれたから、
今から行けばあの店で捕まえられる！
辻さんがどうしてそんな店をピックアップしていたのかはわからないけど
とりあえず、ヒョンの機転で助かった…！
昔馴染みの信頼できるヒョンの店だから
変な連中がいるわけはないんだけど、
なんせアルコールが入る店だ。
たまに、悪酔いする輩がいる。
まだ、アルコールを飲み慣れていないあいつ。
とにかく心配で
俺はジャケットを手に部屋を出て、
自分の車に乗り込み、マンションの駐車場を出た。
店のあるビルの前に車を停めて、薄暗い階段を上がっていく。
こんな古ぼけたビルの中に良く入って行ったな…なんて
妙なところで肝が座っているあいつを思い出して
ふっ、と笑ってしまった。
でも、
店の扉を開けた途端に
そんな呑気なことを考えていた自分に腹が立った。
カウンター奥にいるあいつに金髪男が絡んでいるのが見えて
かっ、と全身の血が巡り、
ダッシュしてあいつの腕を掴む金髪男の腕を捻りあげた。
『汚い手で触るな…！！』
『いっ……いててーーー！！』
ねじり上げた腕を解放しようと男が身をよじる。
「……えっ….！！チャ…チャンミンさん？！！」
涙を溜めた瞳を目一杯見開いて俺を見るあいつ。
その様子にまた、カッと頭に血がのぼった。
「大丈夫か？！怪我してないか？！」
男の腕を捻り上げたまま、そばに近づくと
「チャ、チャンミンさん、ダメですよ！目立ちますよ！！
そう言って、俺を他の客の視界から隠そうと必死に動く。
もちろん、この俺が隠れるわけがない。
俺の身バレを心配する、
そんな様子に、胸がぎゅ、っと締め付けられた。
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ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*) ようやく、告白(？)出来ましたね〜。さて、チャンミンはどう出るでしょうか！！ (2021年3月3日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさんいつもいつもお話を､ありがとうございます！お話の展開が楽しくなって来ましたね！もう毎回☆×10を､つけたいです♪ (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 更新に時間がかかって、ものすごくもったいぶった感が強くなってしまいました…^_^; (2021年1月26日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつもお話ありがとうです。特別情報ってなんだ？気になって眠れなーい (2021年1月23日 2時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2021年1月8日 23時
