花柄の壁紙 ページ48
♫
「とりあえず、シャワー浴びたいよね？」
「あ、はい！」
「由乃ちゃんの荷物、寝室に置いてあるから着替え、持っておいで」
「はい！」
ユノさんの言葉に私はリビングを出て、
さっきまで寝ていた部屋へと向かった。
ベッドサイドに置いてあったキャリーケースから着替えを取り出し、ケースを閉じて、改めて部屋を見渡した。
さっきのリビングも割とクラシカルだったけど
この部屋はテイストが違う。
なんせ、壁紙花柄だし…。
なんなんだろう。女性向けの部屋だよなぁ、どう見ても。
もしかして、玲子さん用？！
いやいや、玲子さんはまだ韓国の2人の部屋に入ったことがないと言っていたはず…。
はっ！と言うことは？！
私ってば彼女である玲子さんよりも先にユノさんの部屋に入り！
あまつさえ、玲子さんのために準備されたのであろうベッドを先に使ってしまったのでは…？！！
おーまいがーー！！！
自らの意思ではないとは言え、ま、ま、まさか、恩義のありまくる玲子さんに後ろ足で砂をかけるようなマネをしてしまうとは…！！！
自分の置かれた状況に改めて気づき、深く項垂れる。
視線の先、キャリーケースについたキーホルダーが目に入った。
ビギストとわかるものと一緒に
赤いお守りが揺れている。
韓国に来る前に
玲子さんが1人旅の無事を祈ってくれたもの。
�爛咼�ストだもん、やっぱり赤だよね〜！！��
そう言って。
脳裏に浮かぶ玲子さんの笑顔。
…そうだ。
玲子さんはきっと、気にしない。
むしろ、2人と一緒にいることで私の無事を喜んでくれるに違いない。
そうだよ。
玲子さんはそういう人だよ。
ユノさんと同じで、器も懐も大きな人だもん。
私は顔を上げて立ち上がり、
着替えを持って部屋を出た。
リビングに戻り、ユノさんにシャワールームへと案内してもらう。
チラリ、と通りすがりにソファのチャンミンさんを伺ったけど
ピクリとも動かず、まだ眠っているようだった。
「由乃ちゃん、こっちね〜」
「あ、はい！」
「シャンプーとか、棚の中に色々入ってるから好きなもの使って良いからね」
そう言って指差す洗面台周りの棚には、
見るからに女性ものの化粧品のラインナップ。
「……え」
玲子さんはまだ訪れたことがないはずなのに、
この充実の品揃えは…？！
私の頭の中に良からぬ妄想が駆け巡り、
そして、背中には嫌な汗が流れた。
♫
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ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*) ようやく、告白(？)出来ましたね〜。さて、チャンミンはどう出るでしょうか！！ (2021年3月3日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさんいつもいつもお話を､ありがとうございます！お話の展開が楽しくなって来ましたね！もう毎回☆×10を､つけたいです♪ (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 更新に時間がかかって、ものすごくもったいぶった感が強くなってしまいました…^_^; (2021年1月26日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつもお話ありがとうです。特別情報ってなんだ？気になって眠れなーい (2021年1月23日 2時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2021年1月8日 23時
