気持ち ページ47
♫
「とっ、とんでもないですよ！
もう十分です！！」
思いっきり手を振って答えるも
「そんなこと言わないでよ〜！
弟のチャンミンがあげて、兄の俺が出さないわけにはいかないんだから〜！！」
ユノさんはそう言って手を腰にあて、少し肩をいからせた。
「え〜〜……でもぉ……」
「さすがに今すぐ！！は無理だけど、何か考えておくから楽しみにしてて！！」
そう言ってユノさんは窓際へと移動して、カーテンを開けた。
元気な朝の光が飛び込んでくる。
今のこの状況自体がとても恵まれているのに
これ以上何を求められるだろう。
差し込む朝の光の眩しさに目を細める私に
「由乃ちゃん！」
また、ユノさんが私の目の前まで来ていて
そして、少し屈むようにして私に視線を合わせる。
「…は、はい……」
「本心で応えてね。
俺は、普段からお世話になってる由乃ちゃんには本当に感謝してるんだよ。
可愛い妹みたいに思ってる。
だから、俺にしてあげられることはしてあげたい」
漆黒のキラキラした瞳に私が映る。
「…俺からの特別ボーナスは…本当に受け取るのイヤ？迷惑？」
そう言って小首を傾げるユノさんに
ぼんっ、と顔に火がついた。
チャミペンだけど、
こんなシチュエーション、ホミンペンの私には鼻血モノ。
「と、とととんでもないです！迷惑なんてとんでもない…！！
で、でも、昨日のチャンミンさんのボーナスもそうですけど、
か、かけていただく金額も私には信じられない額ですし、
そりゃ、ユノさんやチャンミンさんから見たらいつものお買い物なのかもしれないですけど…
とにかく、気持ちはとても嬉しいし、光栄ですけど、
あまりに桁違いで…！」
買ってくれる気持ちは本当に嬉しい。
感謝してくれる気持ちもちゃんと感じる。
だけど、
そうなのだ。
施設で育ち、
決して裕福な生活は送ってこなかった私にとって
2人のいる世界はあまりにも違いすぎるのだ。
申し訳なさで頭が下がる私に
「…由乃ちゃん」
頭上からユノさんの優しい声が降ってくる。
「わかったよ。
そういう由乃ちゃんだから、色々としてあげたくなっちゃうんだけどね。
由乃ちゃんの負担になるようなことはしないから。
よぉ〜〜く、考えて、由乃ちゃんが本当に喜ぶボーナスを準備するから、楽しみに待ってて？」
情けない顔で見上げる私を
ユノさんは優しい笑顔で迎えてくれた。
♫
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ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*) ようやく、告白(？)出来ましたね〜。さて、チャンミンはどう出るでしょうか！！ (2021年3月3日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさんいつもいつもお話を､ありがとうございます！お話の展開が楽しくなって来ましたね！もう毎回☆×10を､つけたいです♪ (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 更新に時間がかかって、ものすごくもったいぶった感が強くなってしまいました…^_^; (2021年1月26日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつもお話ありがとうです。特別情報ってなんだ？気になって眠れなーい (2021年1月23日 2時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2021年1月8日 23時
