ポンポン ページ31
♫
アルコールの力も加わってしまったからか、
いつもと違うシチュエーションにボーダーレスになってしまったのか
勢いでつい、
つい、チャンミンさんに自分の飲んでいたカクテルグラスを差し出してしまった。
グラスの先のチャンミンさんが
ものすごい真顔で私を見ているのが見えて
「………！！！」
声にならない声が出た。
ヤバいヤバいヤバいヤバい！！私ったら、アジアのスター相手に何やってるの？！！
いくら無礼講と言ったって(←言ってない)
ファンとスターの垣根を越えちゃあダメでしょう！！
慌ててグラスを引っ込めようとしたその時、
がしっ、とその手を掴まれて
ひええええっ！！！
触れられた手首に心臓が転移した。
目を見開く私に
「…別に…
グラスのこっちとそっちで飲む分には構えることもないだろ…」
チャンミンさんは落ち着いた声でそう言って
私の手からグラスを奪い
そして、そのままくいっ、と飲んだ。
グラスを掴む長い指が綺麗で
傾いたグラスから
綺麗なオレンジ色の液体がチャンミンさんの口元へと流れていき
薄く開いた唇から静かに流れ込み
そして
ゆっくりとのどぼとけが上下する。
ほんの一瞬の出来事のはずなのに
まるでスローモーションのように私の脳裏に映り込んだ。
綺麗。
ただ、その一言だ。
チャンミンさんの美しさに魂が持っていかれていた私は
「うん！たしかにこれは美味い！これは俺も好きかも！」
チャンミンさんの元気な言葉に現実に引き戻された。
「あっ……はっ、はい！良かったです！」
ちょっと苦笑いになる私に
「…じゃあ、ちょっとこっち飲んでみ？」
チャンミンさんが意味ありげに私に差し出す小さなグラスを
「…えっ…と、はい…。い、いただきます…」
大人しく受け取り口にした。
「……………うっ、、、、、かーーーーーっ！！！」
思いっきり口を開けて、
ついでに舌も出る。
「チャ、チャンミンはん！！いはい！あつい！！」
「あははーっ！！アルコール度数94のウォッカだからな〜！…ほら！」
手渡されるお水の入ったコップをがぶ飲み。
「やっぱり、どSだぁ〜！！ショックでシんじゃったらどうするんですかっ！！」
半泣きの私の頭を
「悪い悪い！もうやらないよ」
チャンミンさんはそう言って笑って
私の頭をポンポン、と優しく叩いた。
♫
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ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*) ようやく、告白(？)出来ましたね〜。さて、チャンミンはどう出るでしょうか！！ (2021年3月3日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさんいつもいつもお話を､ありがとうございます！お話の展開が楽しくなって来ましたね！もう毎回☆×10を､つけたいです♪ (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 更新に時間がかかって、ものすごくもったいぶった感が強くなってしまいました…^_^; (2021年1月26日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつもお話ありがとうです。特別情報ってなんだ？気になって眠れなーい (2021年1月23日 2時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2021年1月8日 23時
