自分 ページ20
♫
「お客さまの脚と膝の形を生かしたかったので、ミニスカートにしたくて脚の後ろの傷が見えにくいデザインを選びました。
普段履かないとのことで高いヒールは避けましたけど、スラッと見えるデザインのパンプスを選びました。
スレンダーな身体に少しボリュームも持たせるために大きなリボンをウエストのアクセントのものを選びました。
普段メイクをされていない、と言う肌はとても綺麗でしたので、メイクは肌の色を整える程度で抑えましたし、
目立ちすぎないピンクのルージュを選びました」
それぞれを手で指し示しながら、オーナーさんが優しく声をかけてくれる。
「お客さまを知った上で、出来ることは全てしたつもりです。
が、そんなお客さまの姿が好みなのかどうか、はお相手次第です」
頭にチャンミンさんが浮かんだ。
「スレンダーが好みの方、ふくよかな方が好みの方、目鼻立ちがはっきりしているのが好みの方、あっさりしているお顔が好みの方、色々いらっしゃいますよね。
相手の好みに合わせるのも大切だとは思いますけど
それは、きちんと自分の中の芯が決まっていないと危険です」
「……芯…？」
「はい。自分の中の軸です。
決してブレない、自分のスタンダード、価値観のようなもの…ですかね」
自分の軸……
「言われるままに相手に合わせていては、自分自身がなくなってしまいます。
それは…その相手を失った時に、自分も失ってしまうことになりかねないので、とても危険です。
自分を知った上で、寄り添えるところは寄り添い、自分を貫くところは貫く。
覚悟のいることですが、社会に出るためには必要なことだと思いませんか？」
自分を貫く…
「なので、誰がなんと言おうと、お客さまがその姿を気に入ってくださるなら、堂々としていれば良いんです！
自信を持って進む姿に共感してくださる方が絶対にいますから！」
自信を…持つ…。
赤ちゃんの頃に親に捨てられた、と思って育った私は
自己肯定感が著しく低かった。
親にすら相手にしてもらえなかった自分を
なんとか周りに認めてほしくて
出来るだけのことを頑張って
他人からの評価を上げたくて、色んなことを頑張ってきた。
期待されることを。
そうして出来上がったのは
周りに期待される自分。
だから、あの日。
色んなことが積み重なって負の方向に働いたあの日、
私は自暴自棄にになって、あの公園に行ったんだ。
♫
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 406人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*) ようやく、告白(？)出来ましたね〜。さて、チャンミンはどう出るでしょうか！！ (2021年3月3日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさんいつもいつもお話を､ありがとうございます！お話の展開が楽しくなって来ましたね！もう毎回☆×10を､つけたいです♪ (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 更新に時間がかかって、ものすごくもったいぶった感が強くなってしまいました…^_^; (2021年1月26日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつもお話ありがとうです。特別情報ってなんだ？気になって眠れなーい (2021年1月23日 2時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2021年1月8日 23時
