まさかの ページ11
♫
まさかのチャンミンさんの登場にびっくりして、
まさかのチャンミンさん行きつけのお店だったとわかってちょっと嬉しくなっちゃって、
でも。
チャンミンさんが目の前で大きなため息をついたのを見て
一人で勝手に盛り上がったことを大いに反省した。
そうだよね。
せっかくの隠れ家のようなこのバーに
まさか私が転がり込んでいるとは思うまい。
喜んでしまった自分の浅はかさが恥ずかしくなって
私はダッシュで店を出た。
代金はちゃんと足りていただろうか。
それだけが心配だったけど
チャンミンさんの呆れたような視線を浴びるのが怖くて戻るに戻れない。
勢いのままビルから飛び出した。
すると
「うわっ…！」
いつの間にか外は雨が降っていて
キャリーの奥に折りたたみ傘はあったはずだけど、それをここでゴソゴソと探り出すわけにもいかず
とりあえずさっさとタクシーでも拾おう、と道路に目をやった時だった。
キィッと、目の前にお高そうなスポーツカーが停まり、
そして、助手席のウィンドウが開いた。
……え？？
あきらかに私を狙ったようなその動きに、一瞬身体が強張る。すると
「おい！」
「ひゃっ…！」
運転席から、助手席の窓を伺うようにしてこちらを見ているチャンミンさんが見えた。
いきなり掛けられた声にビクッ、と肩がふるえる。
「えっ…、チャ、チャンミンさん？！」
「雨も降り出した。車に乗れ！」
「え、いえ、大丈夫ですから！」
これ以上迷惑はかけられない。
「これから本降りになってくる。さっさと乗れ！」
「で、でも…」
「歌手志望が、風邪引くような真似はするな！喉を痛めるだろうが！」
「…！！」
その言葉に何も言えなくなった私は
大人しく車に乗り込むしかなかった。
シートが濡れることが気になったが
「防水シートだから心配するな」
エスパーチャンミンさんの読心力により、
みなまで語ることなく、ただ、「…し、失礼します…」と、大人しく後部座席のドアを開けようとした。
「後ろにキャリー載せたら、前に乗れ！」
そう、チャンミンさんに指示をされたけど
「そ、それは絶対にダメです！！見つかったら大変ですから！！乗るなら私は後ろに乗ります！！」
こ、こんな目立つ高級車。
絶対目立つし、チャンミンさんの隣に私が乗っているのがバレたりしたら大変だ。
と、ここだけは譲らなかった。
♫
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ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*) ようやく、告白(？)出来ましたね〜。さて、チャンミンはどう出るでしょうか！！ (2021年3月3日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさんいつもいつもお話を､ありがとうございます！お話の展開が楽しくなって来ましたね！もう毎回☆×10を､つけたいです♪ (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 更新に時間がかかって、ものすごくもったいぶった感が強くなってしまいました…^_^; (2021年1月26日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつもお話ありがとうです。特別情報ってなんだ？気になって眠れなーい (2021年1月23日 2時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2021年1月8日 23時
