バー ページ2
♫
『いらっしゃい』
間接照明だけの、薄暗い室内の中、カウンターにいる男性が私を見て声をかけてくれた。
「あ、アンニョンハセヨ〜」
カウンターには5人くらいが座れる椅子と
奥にはボックス席が3つある程度の小さな店。
お客さんはボックス席に2人、カウンターに1人、男性が座っている。
店内には、静かにジャズが流れていた。
「…日本人？」
「…あ…はい。わかりますか？」
「……誰かの紹介？」
「え？」
「ここ、基本的に人に知られてない店なんだよね。
紹介制でやってるの」
「あ、あの…紹介…というか……日本人の辻さんって方に教えてもらったんですが…
ご存知ないですか？」
「…辻？……知らないなぁ…」
少し長めの黒髪をかきあげた店長さん？の眉間に軽くシワが寄った。
「…え、あ……そう……なんですか…？」
辻さんにおすすめされたけど
特に紹介ってわけではないのかな…
「あ、あの、何かの間違いだったのかも知れないです。すみません、お仕事の邪魔をしてしまって…」
ぺこり、と頭を下げて、持ち歩いていたキャリーを持ち直し、店から出ようとした、その時、
「…あ、ちょいまち！」
呼び止められて、静かに振り向いた。
「…はい」
「いいよ、今日は空いてるし。
日本から来てるんでしょ？
せっかくたどり着いてくれたんだし、
この胡散臭い店のドアをあけた勇気に免じて、特別にどうそ？」
店長さんがそう言って、カウンターの一番奥の席を指し示した。
「…あ、ありがとう…ございます…」
……一番奥って……
何かあった時に逃げづらいのでは……
少しだけ不安になっていると
「ははっ！変な心配しないでよ！大丈夫だから！」
そう言って笑う店長さんの笑顔が思いの外優しくて
「…す、すみません」
思わず謝りながら、奥へと進んだ。
少し高めの椅子に座ると「はい」と、手元におしぼりを手渡される。
「あ、ありがとうございます」と言って、軽く頭を下げた。
♫
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ゆうの(プロフ) - Kaoru26さん» ありがとうございます(*^^*) ようやく、告白(？)出来ましたね〜。さて、チャンミンはどう出るでしょうか！！ (2021年3月3日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
Kaoru26(プロフ) - ゆうのさんいつもいつもお話を､ありがとうございます！お話の展開が楽しくなって来ましたね！もう毎回☆×10を､つけたいです♪ (2021年2月28日 17時) (レス) id: 6233d11971 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» 更新に時間がかかって、ものすごくもったいぶった感が強くなってしまいました…^_^; (2021年1月26日 19時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - いつもお話ありがとうです。特別情報ってなんだ？気になって眠れなーい (2021年1月23日 2時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2021年1月8日 23時
