お出かけ…YN ページ44
★★★
空港の駐車場に車を停めて、
冬コートから春コートへ、靴も冬靴から春物へと履き替えて空港内へと進んだ。
早朝の空港はかなり閑散としている。
「はい！これが航空券です！」
カウンターで発券した航空券をAさんに手渡す。
「……東京にいくの？！」
航空券に記載してある羽田空港、の文字を確認したAさんが僕を見る。
「はい。とりあえずは」
「と、とりあえ…ず…？？」
僕の言葉にAさんは目を丸くした。
そう、とりあえず。
東京だけが目的ではないんだ。
頭にクエスチョンマークが浮かんでいる様子のAさんの手を取って、飛行機内に進んでいく。
ちょっと無謀だと思ったけど
ちょうど飛行機も取れたし、ホテルも取れた。
これはもう、行ってこい！という神様からの啓示だよね？！
そう思って説得したんだ。
無理をさせちゃうけど、絶対に喜んでもらえるはず！
ホワイトデーのイベントは仕事で全くなにもできなかったから、これはそのお返しなんだ。
飛行機の中で寝てもいいよ、と伝えたものの、
眠っちゃったら寂しいな、なんて思っていたら、
Aさんは僕の隣でご機嫌に話をしてくれている。
最近、美咲ちゃんに教えてもらったカードゲームが何やら面白いらしく、家族で遊んだりしているらしい。
よくわからないキャラクターのイラストのカードに名前をつけていくゲームらしいんだけど
その名前を覚えていって、名付けたカードが現れたらその名前を一番最初に呼ばなくては負けてしまうゲームだそうで。
全容はよくわからないけど、そのゲームにお父さんも参加している姿を想像すると
結構お腹の底の方から笑いがこみ上げてくる。
「あ、お父さんも結構お茶目なんだね」
「ああ見えて、結構ノリが良いの！今度ユノくんも一緒にやろうね！」
Aさんがそう言ってニッコリと僕を見上げる。
それは、家に遊びに来い、ってことだよね？
「…はい！仕事が落ち着いたら是非！」
僕も満面の笑みで答える。
「…Aさん、寝なくて大丈夫？」
楽しいけれど、
心配になって声をかけた。
すると彼女は
「え？ああ…！大丈夫だよ！
だって寝るのもったいないもん！せっかくユノくんとお出かけなのに！」
赤い顔でそう言って照れるんだ。
僕はブランケットの下でAさんの手を探って、そしてしっかりと握る。
「僕もです！」
貴女といると
僕はいつも幸せで笑顔になる。
★★★
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ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 見切り発射です！(定番の)(笑) (2020年8月8日 16時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの - おひさしぶりぃね！待ってましたよ、ドキドキ、キュンキュンだわ (2020年8月8日 13時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ひよさん» コメントありがとうございます(*^^*) 必死にスケジュール作成中です！！ (2020年8月4日 8時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ゆうのさん、ありがとうございます。わくわく・・強行軍？楽しみです。 (2020年8月2日 16時) (レス) id: 532cbc9d20 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 見切り発車です…^_^; (2020年8月2日 11時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年4月26日 9時
