3人寄れば… ページ41
★★★
「え？旅行？？この時期に？！」
残業で遅くなった私は
ダイニングテーブルで1人、取り置いてくれていた夕食を取っていた。
目の前には母と妹。
「…うん」
「お姉ちゃん、この時期は家には寝に帰るくらいの忙しさじゃなかったっけ？
そんな旅行なんてできるの？！」
美咲の疑問もごもっとも。
この時期の私はほとんど美咲と顔を合わせないくらいに忙しい。
「よく…わからないけど…できる……らしい」
「らしい、って…！」
母の目が丸くなった。
「…教えてくれないんだもん、ユノくん。
一泊で旅行行くから準備して、って言われただけで…どこに行くのか…さっぱり…」
そう。
まだまだ雪の残る札幌だけど、春先の旅の準備をするように言われたのだ。
「あ！あれじゃない？！
ホワイトデーのお返し、何もなかったんでしょ？！
それだよきっと！お返し旅行！」
「……うん。実は私もそう思った」
バレンタインの時期以上に多忙だったホワイトデー付近。
『Aさん！本当にごめんね！！』
ユノくんはそう言って何度も私に頭を下げていた。
『ホワイトデーのお返しを準備する余裕が無くて！
こんな間に合わせでごめんなさい！！
今度、絶対お返ししますから！！Aさんが喜ぶ事を全力で！！』
そう言って、コンビニスィーツを残業時間に差し入れてくれた。
(それはそれで、美味しかったし嬉しかったんだけど…)
だから密かに、今度の旅行がひょっとしてそのお返しなのかと、チラリと思った。
「えー？でも、こうやって無理にでも休みを取るならホワイトデー当日でもできた事じゃない？
何でホワイトデーをスルーして、更に忙しいこの時期に…？？」
母の言葉に
「…確かに…」
妙に納得した美咲と私。
こんな年度末より、ホワイトデーの方がまだ少し動きやすいはず。
新人のユノくんは分からなくても
コバさんならその辺、ちゃんと教えてくれるだろう。
「…一体、ユノさんはお姉ちゃんをどこに連れて行く気なんだろう…」
「……うん……」
どこに行くんだろう…。
ユノくんは
『良い所！！ですよ！』
と、満面の笑みだった。
「あっ！！まさか！！！」
唐突に美咲が声を上げる。
「な、なにっ？！」
驚いて一瞬腰が浮いた。
「ひょっとして！！韓国に行くんじゃないの？！
ユノさんの実家とか！！」
「ええええっ？」
★★★
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ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 見切り発射です！(定番の)(笑) (2020年8月8日 16時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
YUNの - おひさしぶりぃね！待ってましたよ、ドキドキ、キュンキュンだわ (2020年8月8日 13時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ひよさん» コメントありがとうございます(*^^*) 必死にスケジュール作成中です！！ (2020年8月4日 8時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ゆうのさん、ありがとうございます。わくわく・・強行軍？楽しみです。 (2020年8月2日 16時) (レス) id: 532cbc9d20 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 見切り発車です…^_^; (2020年8月2日 11時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年4月26日 9時
