年下の恋人 8 (ページ26)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:59,503 hit

バレンタイン11 ページ26

★★★

食べさせあったり、手を繋いだり、肩を抱かれたり。

周りの雰囲気も手伝って、いつも以上に甘いユノくんに

ドキドキしながらも嬉しいから、頑張って私も応えていた。

「来週も行けるかなぁ、ボード」

ユノくんが呟く。

今は、ソファに深く腰掛けて肩を寄せ合い、ユノくんの右手と私の左手を握り合いながら2人、
イルミネーションでキラキラ輝く、カフェの庭を眺めながら、ノンアルコールのシャンパンを口に運んでいた。

「どうだろうねぇ。今度はどこにいく？
行きたいところある？」

「ニセコ行ったし…キロロ行ったし…今日ルスツだし…んー………」

ユノくんが考え込むから

「じゃあ、来週は市内にする？国際でも藻岩山でも良いし」

そう言うと

「あ！それ良いかも！だったら土曜日の夜のナイターが良い！」

「え？ナイター？」

「うん！仕事あとナイター行って、そのあとお泊まり！できます？」

「…え？」

ユノくんの言葉に一瞬止まってしまったが

「…あー……………うん」

恥ずかしくて顔が上げられないまま、小さい声で答えた。

すると、繋いでいた手をぐいっと引っ張られて、身体がユノくんにより、重なる。

そして、頭にキスをされたのがわかった。

恥ずかしいけど

嬉しい。

幸せだなぁ、なんて思って、

2人で寄り添ってイルミネーションを見つめていると

「失礼いたします」

後方から、店員さんが現れた。

「あっ…はい！」

慌てて身体を起こし、声のする方へと向く。

けど、繋いだ手はユノくんによってさらに強く握られた。

「そろそろ、デザートをお持ちしてもよろしいですか？」

笑顔の顔馴染みの店員さんの言葉に

「あ、、はい！お願いします！」

私も笑顔でお願いする。

「ただいまお持ちいたします。
お飲み物はいかがいたしますか？」

「あ、私はラテで。
ユノくん、デザート食べる時のドリンク何にする？」

ユノくんを振り返る。

「あ、そうか。デザートあるんだ！えっと、じゃあ僕もAさんと同じで」

「了解！じゃあラテ2つでお願いします」

「かしこまりました。アレ、もお持ちしていいんですよね？」

「…はい！お願いします！」

最後は、こっそりと私の耳元で囁くように確認して言った店員さん。

「どうかしたの？」

その様子に気づいたユノくんに聞かれるも、

「なんでもないよ！デザート楽しみだね！」

ニッコリ笑って見せた。

★★★