年下の恋人 8 (ページ19)

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バレンタイン4…YN ページ19

★★★

今までの僕なら、

彼女にはカッコつけたくて、気を張ってカッコつけていた所があったけど

Aさんにはそう言う気負いは全くない。

出会いが職場の先輩と後輩、と、

Aさんの方が年上で、仕事が出来るから、と言う関係から始まったから、と言うのもあると思うけど

Aさんの前では飾れない、と言うか

無駄なカッコつけは意味がない、と言うか…。

真っ直ぐに相手を見るAさんだから

真っ直ぐ僕を見てくれるAさんだから

そのままで良いんだな…って思えて。

弱いところも、ダメなところも、

それらも全部ひっくるめて僕だ、と。

そう思ってくれる人だから。

だから、初めてのバドで

Aさんにコテンパンにやられても楽しくて仕方なかったんだ。

以前の僕なら、いくら未経験とは言え、女性相手にあれだけボロクソにやられたら

2度とやりたいと思わなかったかも知れないし

僕をあれだけやり込めるAさんにも良い印象はなかったかも知れない。

でも、

そうじゃなかった。

それどころか真正面から全力でぶつかってくるAさんが嬉しくて、楽しくて。

その時、気がついたんだ。

今までの彼女は

もしかするとそう言う点では僕に正直ではなかったかもしれないな…と。

僕に遠慮していた子もいたかも知れない。

そんな遠慮した関係が長く続くわけがなかったんだ。

なんでも正直にぶつかるのが良いとは思わないけど

自分の気持ちには正直でいられないと

その関係は長続きしない、と

Aさんと出会って、そう思った。

★★★