嫌悪 ページ12
☆☆☆
程なく、弟たちが出演する追加のシーンの台本が出来上がった。
ドラマでは東方神起としての出演だったけど、
今回は韓国からの旅行客、と言う設定になったらしい。
「色々考えるねぇ、監督も。
なんだかんだ言って普通に出演だよね」
帰りの車の中で、いつものように辻さんと語る。
「まぁなぁ。それだけで売り上げ上がるしな。
下手な出し方はできないだろう」
辻さんがシニカルに笑う。
まぁ…プロの仕事だから、
確かに売り上げも大切なポイントだ。
「韓国人設定なら皆も気楽だろうね」
「既にナチュラルな皆が見れるんじゃないか、って期待値高いそうだぞ？」
「あ、そうなの？」
「Aは普段から普通の弟たちを見てるけど、ファンの皆にはまだ未知の部分があるからな」
「そうかぁ。普段の皆かぁ」
脳裏に5人が浮かぶ。
仕事のプロフェッショナルさと比べて、
等身大のわちゃわちゃしている5人もまた、とてもチャーミングだ。
そんなところがうまく表現出来るといいな。
そんな風に思った。
「そんなところが表に出たら、益々ファンは増えるよね〜！」
「そうだなぁ。普段のプロフェッショナルで礼儀正しい皆ももちろんだけど
素の等身大の皆を知れば、食わず嫌いの連中もきっと惹かれるだろうなぁ」
辻さんの言葉に引っ掛かった。
「食わず嫌い？？」
「あ？…ああ…」
辻さんは一瞬、ルームミラーで私を見て
そしてまた、前方へと集中した。
「彼らの国とは色々あるからな。
やっぱり影では色々あるんだよ。
そう言う部分もあるし…あとはちょっと出来過ぎてる部分で敬遠されてる、ってのもあるらしい」
辻さんの言葉に、軽くため息が出る。
「……そうかぁ。やっぱりあるんだね。」
「Aの周りではこれまでは特に問題は無かったけどな。
ただでさえ、人気が出ればそれだけ影もできる。
それが他国の人間で、しかも歴史的に色々あった国だったら尚更…単純には済まないさ」
「……そっか…」
「彼らはその辺りもある程度覚悟の上で活動しているはずだけどな。
これまでに嫌な思いをしたこともあるだろうな」
特別聞いたことはないけど…
そうだよね。きっとあったよね。
「…私はスタンスを変えないよ？」
私の言葉に辻さんは笑った。
「あったりまえだろ！そんな教育はしてないぞ！」
☆☆☆
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ゆうの(プロフ) - のこさん» ユーミン世代ではありますが、知らなかったっす！ (2020年7月31日 13時) (
レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - 廉さんの話が出るといつも星空のクライマーを思い出します… (2020年7月30日 21時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» いつもありがとうございます(*^^*) そろそろ、大波が来ますしね… (2020年4月18日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 新章ありがとうです♪そっか〜こちらも動き始めますか♪どう動いて行くのか楽しみです (2020年4月16日 23時) (レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» あちらが少し落ち着いたので、こちらも少しずつ……(￣ー￣) (2020年4月16日 14時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2020年4月16日 9時
