明日婚 ☆ 福岡2日目 2 ページ19
☆ Yunho
「あっ！ちょっと！それだけはやめてよ！チャンミナ！」
「ファンの皆、喜ぶと思いますよ〜〜？」
「ダメダメ！せっかく大人の東方神起にスウィッチしてるのに！」
「…残念…！」
「ダメだからね！！」
サクラの花びらの奇跡。
奇跡、と言う言葉につい反応してしまった。
奇跡
と言ってしまえばそうなのかもしれない。
でも
黙っているだけでは起こらない。
自ら動いた結果で起こる事実が奇跡に繋がる訳で…。
だとしたらそれは
奇跡ではなくて
必然。
努力の証。
どんな奇跡も
結果的には自分の努力次第だ、と思っている。
「…わかってますよ、ユノヒョンの言いたいことは」
そう言って目の前の男が笑った。
俺と一緒に努力してくれた男。
俺と同じ道を
同じ方向へと一緒に進んでくれた男。
もしも
本当に奇跡があるとすれば
それは
チャンミンと出会えたことかもしれない。
チャンミンがいなければ
チャンミンじゃなければ
チャンミンが
残ってくれなければ
今俺はここにいない。
年下なのに自信満々で
毒舌で
ヒョロヒョロと人一倍でかくなったかと思えば
ちゃんと鍛えてすごく男らしくなって
努力家で
人見知りだけど人間は好きで
黙って俺の隣を
時には少し先に進むように
時には後ろから支えるように
ずっと寄り添ってくれている相棒。
「…ひょっ…ヒョンっ？！」
「……良いから黙って」
心からの感謝を胸に
静かにチャンミンを抱きしめる。
「…感謝の気持ち」
そう言って
なお一層強い力で抱きしめた。
以前のチャンミンならジタバタ逃げていたけど
「…わかってますよ」
今はこうして
俺の背中に手を添えて応えてくれる。
「ところでヒョン。
流石に3日目ともなると体力の消耗ハンパないですから
俺はこのビール飲んだらさっさと寝るんで早いとこ自分の部屋に戻ってくださいね」
耳元で囁かれた。
「…はーーい」
うん。
明日のライブに向けての、真面目なチャンミンの真っ当な意見だ。
「じゃ、また明日」
「はい！頑張りましょうね！」
明日。
TOMORROW。
明日があることに
明日の約束ができることに
感謝しながら俺は隣の部屋へと向かった。
☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - ぽぽさん» ご訪問ありがとうございます☺️なかなか進みませんが、気長にお付き合いくださいませ💧 (5月14日 1時) (
レス) id: ec52b16ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - こんばんは＾＾早速、遊びに来ました〜。クラコンのお話、飛行機のシーンの描写がとても好きです。情景がすごく伝わってきて、お話なんだけど本当にあったような気もして😌続きも楽しみにしています！ (2023年5月10日 21時) (レス) @page31 id: f6c8a9d881 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» もう〜！中坊の息子みたいでさ〜 (2019年12月17日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - 1シーンから膨らむねぇ〜最高！ (2019年12月17日 12時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - wakaさん» あー！そっちかー！！ (2019年11月20日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年9月29日 0時
