石狩鍋 ページ34
♫
椅子というものは
自分で引いて座るものだと思っていた。
まさかこんな、ドラマのようなシチュエーションが自分の身に起こるなんて…！
どこか夢見心地で
あまりにさりげないエスコートに胸が踊る。
凄い凄い！
チャンミンさんにエスコートされて椅子に座るなんて…！！
チャミペン冥利につきるよ〜〜！！
あまりの嬉しさに目が潤んでくるのを何とか堪えて顔を上げると
正面に座る玲子さんと目が合った。
玲子さんがにっこりと優しく微笑みかけてくれている。
きっと私の気持ち、バレてるんだろうな。
「いただきまーす！」
ユノさんの声を合図に
玲子さんが鍋の蓋を開けた。
中からは
どこか懐かしい味噌の香り。
「いただきます」
皆でお鍋に手を伸ばし始める。
「…あ！石狩鍋だ！」
その具材に思わず声が出た。
「ふふっ。道産子の鍋と言ったらやっぱりコレだよね〜〜！」
玲子さんがそう言ってまた、ニッコリ笑う。
「え？玲子さん道産子なんですか？」
「ああ、うん。あれ？言ってなかったっけ。実家札幌だよ〜！」
「そうなんですね！うわぁ、なんだかそれだけでも嬉しい！」
「たっぷり鮭も入ってるから、ガンガン食べて〜！」
「うわ、凄い贅沢！」
嬉しくて、つい頬が緩む。
郷土料理はやっぱり心が落ち着く。
「美味しい〜〜！」
「うまっ…！」
一口食べて言葉が漏れる。
チャンミンさんと私ががっつく中で
「…ふう〜〜っ！！ふぅ〜〜〜〜！！」
玲子さんが取り分けてあげたお鍋の具材を必死に冷まそうと頑張るユノさんがいて…
「……猫舌なんですね、ユノさんて…」
もう、とんでもなく可愛らしくてどうしたら良いものやら
思い切り遠い目をしてみてしまう自分がいた。
「美味しいうちに食べたいんだけどね、こればっかりはなかなか…」
そう言いながら頑張るユノさん。
美味しいうちイコール熱いうち、なんですね。
大男が背中丸めて小鉢をフウフウしている図に思いっきり和んでしまう。
玲子さんも
「頑張って〜」
なんて声かけてるし。
横に座るチャンミンさんはただ1人、次から次へとお代わりをしていて
その勢いに目を丸くしていると
「…遠慮はしませんからね。
ぼーっとしてると食いっぱぐれますよ？」
チャンミンさんがちらり、と私を見て言った。
♫
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» 私もです！本当に良いんだか悪いんだか…^_^; でも、仕方ないです。イケメンはイケメンですから！ (2019年1月13日 10時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - take1011さん» 東方神起を知ってしまうとハードル高すぎて困りますね〜^_^; 五月みどりさんご存じない世代なんですね？！これを機に是非お使いくださいませ。 (2019年1月13日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» 母が五月みどり年代ですね〜。私はちびまる子ちゃんに近いです。(*^^*) (2019年1月13日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 私のイケメン基準は『ユノ』ですよ〜♪いいんだか…悪いんだか…(￣▽￣;) (2019年1月12日 19時) (レス) id: 26c1b93e97 (このIDを非表示/違反報告)
take1011(プロフ) - こんばんは！……さつきみどりさん……知らなかった〜目からウロコでした。美人好き。ワタクシ、どんなイケメンを見ても、東方神起二人より上のイケメンは、いない！と、思っちょります！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: bb25b61e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年6月9日 13時
