ニヤける良い事 ページ43
☆☆☆
「なぁに？ずいぶん機嫌いいじゃない？
何か良いことでもあったの？」
ドラマの撮影スタジオの片隅で、
出番待ちをしていた私に声をかけてきたのは
主演女優の和美さん。
今回の私は、和美さん扮する弁護士のアシスタント役。
専門用語が多くて、結構大変。
「あれ？わかります？」
「わっかるよぉ〜。
いっつも休憩時間っていったら早口言葉のように専門用語復唱してるのに〜
今日は台本すら開かないでにやけてるもん。」
そう言ってニンマリ笑う。
私より10歳年上の彼女は、
身長は私より10cm以上高くて、
宝塚で男役をしていたからかサバサバとしていて男らしくてカッコイイ。
(いや、女性だけどね)
誰とでも気さくに接することが出来る女性で、
なので私にも気軽に話しかけてくれる。
「ニヤけてました？」
「うん！すっごく！」
思わず頬をおさえる。
「教えてよ！何良いことあったの？
私にも幸せお裾分けして！」
そう言って組んだ両手で乙女チックに私を見る。
から、吹き出してしまった。
「もぉ〜！和美さんってば〜」
「ん？」って顔をしながらまだ乙女チックだ。
大柄なのにどこか可愛らしい。
「たいしたことじゃないんですよ〜？
暫く連絡つかなった人と、昨日久しぶりに連絡ついたんです。
だから嬉しくって。」
そう言うと、和美さんは目を見開いて大きく頷いてくれた。
「それは嬉しいね〜！
内容も良かったってことでしょお〜？
それはニヤけるね！
……で、彼氏？」
「えっ？違います！違います！
弟みたいで可愛い子なんですよ。」
手のひらをひらひらされて否定する。
「え〜〜〜〜？弟〜〜〜〜〜？」
和美さんの目が イヤらしい………。
「ふふっ…はい。
すっごく可愛いんです。」
「へぇ〜。
本当に可愛いんだね。
Aちゃんの顔見たらよく分かるわ。
今度是非会わせてよ！」
和美さんも歌って踊ってた人だもんね。
きっと気が合うと思うな。
「そうですね。
機会があったら是非！」
そう言って笑う私に和美さんは
「Aちゃんの言葉は
社交辞令じゃないってわかるからね。
楽しみにしてるよ〜！」
そう言って
呼ばれたマネージャーさんに向かって走って行った。
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ゆうの(プロフ) - harukaさん» (笑)そんな事を全く気にしない大らかな【私】と言うことで…。コメント、ありがとうございますm(__)m (2014年6月11日 12時) (
レス) id: 02736c93be (このIDを非表示/違反報告)
haruka(プロフ) - チャミナ、【私】は保護者ですか？(笑) (2014年6月11日 12時) (レス) id: d7583bc94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 16時
