最強様 ページ33
☆☆☆
間に合わせのように出さざるを得なかったカレーの皿に、デザート用の皿。
食後に出したコーヒー類のカップに至ってはてんでバラバラ。
ちょっと恥ずかしかったけど仕方ない。
で、ふと見たら考え込んでるユノくんの姿。
なんとなーく。
わかるんだよ。
君が今、何考えてるか。
だから、伝えた。
「今日は来てくれて嬉しかったよ！
ユノくん！」
そう言って笑ったら、
彼も笑ってくれた。
うん。
それでいいんだよ。
君には笑っててもらわなくちゃ。
そのあと、
映画も途中からじゃわからないから、とチャンミンは映画鑑賞を諦め、
ソファの後ろにいたユノくんも合流して、
私と食卓テーブルで語ることに…。
「ええっ？！明日っからタイ行ってドイツ行って戻ってくるの？！」
チャンミンの言葉に思わずびっくりして声が大きくなった。
映画鑑賞組が振り返って人差し指を口に当て、「しーー！」のジェスチャー。
「ご、ごめん。」
思わず肩をすくめる私。
チャンミンとユノくんと私、小さい食卓テーブルに頭を寄せ合い、小声で話す。
「だって、このあと新潟ライブだよね？！」
「4日間くらいで戻りますよ。」
と、チャンミン。
「ハードだねーー！何しに行くの？って仕事だろうけどさ。」
「タイでは賞をもらえることになって、その授賞式に招かれてるんです。
それ終わったらすぐドイツに行って、サッカー観戦なんですよ！」
ユノくんが嬉しそうに話す。
こんな、少年っぽいユノくんは初めて見るかも。
でも、素朴な疑問。
「わざわざドイツまでサッカー観に行くの？」
そう聞いた私を、二人がびっくりして見つめる。
「ヌナ…。今ワールドカップの真っ最中ですが…」
チャンミンの視線がいたい……。
(えっ…。)
「いや、だってほら！暫くロケ地に缶詰めで忙しくてさ、世間の話題に疎くなってるんだもん。仕方ないじゃない〜！」
って、何故か必死に言い訳してる私。
横でユノくんが笑ってるし。
「チャンミーン。仕方ないだろ。Aさんだって忙しいんだから。」
「だからって、今世界的な行事なのに…」
口、尖ってますよ、チャンミンさん。
すみません….最強様。勉強不足で。
と言うより情報不足で……。
☆☆☆
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ゆうの(プロフ) - harukaさん» (笑)そんな事を全く気にしない大らかな【私】と言うことで…。コメント、ありがとうございますm(__)m (2014年6月11日 12時) (
レス) id: 02736c93be (このIDを非表示/違反報告)
haruka(プロフ) - チャミナ、【私】は保護者ですか？(笑) (2014年6月11日 12時) (レス) id: d7583bc94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 16時
