跳ね上がる心臓… YN ページ21
☆☆☆
ふわふわしてた。
昨年、翔さんとこでカクテル一杯で真っ赤になってたAさん。
いったい今日はどれくらい飲んだんだろう。
酒の話や、友達の話。
メンバーやスタッフの話なんかをしながらも、
Aさんの話し方がいつもと違って少し、舌ったらずになっていて、
年上ながら又、思ってしまった。
(可愛いなぁ…)
時々、ふらりと傾いて冷やっとする。
支えようと手を差し伸べるけど、うまい具合にバランスをとって、
立て直して歩く。
(ぷぷっ。面白いなぁ)
俺の心臓が跳ね上がったのは、
Aさんが俺の話をしだしてから。
「ユノくんのダンス、すごかったね！」
「綺麗だったぁ」
「声も好きなんだよね」
褒め言葉なんて、普段しょっ中聞き慣れているのに…
何故か、
Aさんの言葉はストレートに心の中に響いてくる。
もの凄く嬉しい。
俺は
自分の顔が凄い勢いで赤くなっているのを感じ、
さりげなく、
Aさんに気付かれないよう光を背にするように歩き続ける。
話の途中で、
Aさんがバランスを崩して後ろに倒れそうになったのを
慌てて腕を伸ばし、抱きかかえるような形でなんとか支えた。
顔が
もの凄く近くて…
Aさんの瞳の中に俺が確認出来るくらいの距離に
動けなくなった。
Aさんも
何が起こったのか把握出来ないのか、
じっと俺を見つめたまま動かない。
俺も、
そんなAさんを見つめ続ける。
沈黙を破ったのはAさん。
「ほんとーーーに、綺麗だよねぇ。」
「モテるでしょーー！」
そう言って、俺の頬を両手で軽くたたき、満面の笑みで俺を見る。
俺は……
聴きなれないキーワードに又固まってしまった…。
(……綺麗…って…)
俺の顔は更に赤くなっているに違いない！
そんな顔を隠すように下を向き、
Aさんを支えている腕に力を入れて、勢い良く立たせた。
「…そんなストレートに…」
(そんな近くで…)
「んん？」
Aさんが何事も無かったかのように俺を覗き込もうとするから、
「やっぱり、だいぶ酔っ払ってるよ。Aさん。」
と言うのが精一杯だった。
Aさんは大きく伸びをして
「んふーー。楽しいお酒だったからねぇ。」
と、空を仰いだ。
そして又、
飛び跳ねるように、
楽しそうに、
歩き出す。
仔犬の散歩みたいだな…。
☆☆☆
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ゆうの(プロフ) - harukaさん» (笑)そんな事を全く気にしない大らかな【私】と言うことで…。コメント、ありがとうございますm(__)m (2014年6月11日 12時) (
レス) id: 02736c93be (このIDを非表示/違反報告)
haruka(プロフ) - チャミナ、【私】は保護者ですか？(笑) (2014年6月11日 12時) (レス) id: d7583bc94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 16時
