打ち上げの終わりに…YN ページ17
☆☆☆
打ち上げにAさんを誘った手前、1人にするわけにはいかないので
まずは俺とチャンミンが他のスタッフに挨拶に出た。
あとは三人に任せて…
…たのに、気づいたら三人もテーブルを回っていて、
驚いてAさんに視線を移すと、
彼女の周りを何人かのスタッフが囲んでいた。
皆で紅い顔をしながら、グラスを空けてはビールをつぎあい、飲んで、楽しそうにしている。
そっか。
考えてみたらAさんは女優だ。
スタッフにしてみたら、話をしてみたい人もたくさんいるんだろうな。
心配する必要は無かったんだ。
それにしても…
こうしてみると、やっぱりAさんは大人なんだな…。
俺たちといる時とはちょっと違う雰囲気のAさんがそこにいた。
仕草とか、表情は変わらないはずだけど…
何だろう。
スタッフさんたちとお酒を飲む姿が様になっていて…
あえて言うなら…
ドラマで観ているAさんを観ている感覚に似てるかも…。
結局、Aさんの周りにも次から次へとスタッフが現れて、
そのあとはほとんど会話出来ないまま、一次会が終わった。
スタッフの幾人かは二次会へと繰り出すことになり、俺たちはホテルに戻ることになった。
店の戸口で、
Aさんがペコリと頭を下げた。
「今日は打ち上げに参加させていただいて、ありがとうございました。」
そう言うAさんの顔は紅い。
こないだより酔ってるよね…？
「Aヌナ、これからどうやって帰るの？」
チャンミンが聞いた。
「札幌駅からJRで帰ります！すぐなんだよ、実家。」
そう言って笑った。
「我々、タクシーで札幌駅の方まで行きますよ？
一緒に乗って行きませんか？」
カンさんが声をかける。
「ありがとうございます。
でも、歩いてもたいしたことないですし、少し酔いも冷ましたいので、歩いて行きますよ。」
そう言ってにっこり笑ったAさん。
くるりと向き直って俺たちを見る。
「ユノくん、みんな、
今日は本当に楽しかったです。
素敵なパフォーマンスも観れたし、幸せな時間でした。
どうもありがとう。
これからも身体にはくれぐれも気をつけて頑張ってね！」
そう言って、くるりと向き直り、颯爽と歩き出した。
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ゆうの(プロフ) - harukaさん» (笑)そんな事を全く気にしない大らかな【私】と言うことで…。コメント、ありがとうございますm(__)m (2014年6月11日 12時) (
レス) id: 02736c93be (このIDを非表示/違反報告)
haruka(プロフ) - チャミナ、【私】は保護者ですか？(笑) (2014年6月11日 12時) (レス) id: d7583bc94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 16時
