接点…CM ページ30
♫
戻ったキッチンでは
ヌナがグリーンサラダを作っているところだった。
俺はその横で、解凍したカレーを入れた鍋をかき混ぜる。
「あーーー！カレーの匂いだ！！」
リビングのヒョンが
首を伸ばしてこちらを見た。
「冷凍してたものだけどねー！」
ヌナの言葉に
「ノープロブレム！」
そう言ってニッコリ笑ってサムズアップする。
こんな何気無いやり取りですら
羨ましく思える。
嬉しそうにヒョンを見たヌナは
また、視線を手元のボウルに移し、そのままの体勢でさりげなく口を開いた。
「で？何も話せてないの？」
「…はい。
なんだか…思いつめたような顔をしてたから気になって…」
お互い、作業する手は休めずに気持ち小声で会話する。
「…あの公園で？」
「…はい」
「そっか…。それは心配になるね。
で、その由乃ちゃんを引き止めようと仮病を使ったわけか」
「…………はい」
改めて口にされると本当に恥ずかしい。
「…ふふっ」
「なんですか」
「チャンミンがそれしか考えられなかったなんて
相当切羽詰まってたんだろうな、って」
「………あまりにも突然だったし……想定外だったし…」
そこを突かれると何も言えない。
「そうだよね。
由乃ちゃんのお母さんには…年に数回定期的に様子を聞いてるけど…
特に変わった様子はなかったんだけどなぁ…」
ヌナの言葉に目が丸くなった。
「…えっ、そんなことしてたの？ヌナ…」
「ああ、うん。まぁね。
もしかしたら記憶が戻ったりする事とか、
何か心配な後遺症みたいなのが出てないか心配だったから…」
そう言いながら
ヌナはサラダの仕上げのミニトマトを洗う。
その水音が沈黙をかき消した。
「…ありがとうございます。
俺には…何もできなかった…」
頭が下がる俺の口に
ヌナがミニトマトを差し出す。
「私はたまたまお母さんと知り合い、って言う接点ができたから繋がれてるだけの話だからね。
立場が違うんだから落ち込まない！」
「……ふぁい」
放り込まれたミニトマトを噛みしめた。
けど、
「…あっ！えっ…べ、別に落ち込んでる訳じゃ…！」
ヌナの言葉の意味に慌てた。
♫
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ゆうの(プロフ) - ゆきさん» レスが遅れました〜！鼻血もののシチュエーションですよね！多分白目向いて気を失うと思います。自分なら (2018年5月25日 17時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - なんて羨ましいシチュエーションなんだ！ (2018年5月18日 7時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» とても廉さんがらみで男を見せていたユノとはギャップが……^_^; でも、どっちも私が思い描くユノなんですよねぇ。 (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - take1011さん» コメントありがとうございます(*^^*) ヒロイン、全然穏やかな状況ではないんですけどね^_^; ようやく、あの公園で途方に暮れていた理由が判明します！ (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - あな空の時よりもだいぶ幼児退行してるな…ユノ…可愛いけど (2018年4月10日 10時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年3月22日 9時
