天然人たらし ページ27
♫
「とりあえず、ほら、上着を脱いでソファにでも座って？」
部屋着に着替え終えた玲子さんが、エプロン姿でやってきた。
言われるままに上着を脱ぐと、すかさず玲子さんが受け取ってくれて
ユノさんも玲子さんにコートを手渡す。
チャンミンさんは自分でぱっぱと脱いでハンガーにかけていた。
「先ずは、お腹を満たそうね。由乃ちゃんの話はそれから聞こう！」
そう言いながらキッチンの方へと向かう玲子さんの後ろを
「ヌナ！手伝います！」
すかさずチャンミンさんが追う。
「え、あ、…私も…！」
ここは私も手伝わねばなるまい…！とキッチンへ向かおうとするのをユノさんに止められた。
「大丈夫だよ、由乃ちゃん。2人に任せておけば」
ニッコリ笑ってそう言って。
「……は、はぁ…」
……その笑顔は反則ですってば、ユノさん……。
「まあ、座ろ？
キッチンはね〜、俺も入りたい所だけど邪魔になるから最近は我慢してるんだよね〜」
私は3人がけのソファ、ユノさんは1人がけのシートに、
ユノさんを斜め前に見る形で座った。
ユノさんは、なんだかよくわからないけどニコニコ笑いながら私を見ていて
視線を感じるけど
こんな間近に東方神起のユノさんを見る勇気はなくて暫く視線を泳がせていた。
「不思議だなぁ」
「え？」
「なんかねぇ…
どこかで会ったことがある気がするんだよね、由乃ちゃんと」
「……え」
「初めて会った気がしないと言うか…
なんでだろう？？」
視線を上げて小首をかしげるユノさんは
なんだかとても可愛らしい。
「……こら。
ちょっと目を離したスキに何口説いてんですか」
いつの間にか
トレイに湯気の立つカップをのせたチャンミンさんが後ろに立っていた。
「ええっ？！く、口説く…？！」
「口説いてなんていないよ〜〜。ほんとにそう感じたんだもん」
チャンミンさんの言葉に慌てる私と、
平然と構えているユノさん。
………そうだった…。
相手は天然人たらしと言われるユノさんだった。
慌てる方が恥ずかしい。
「…思うんだけどさ…」
更にユノさんが口を開く。
「…ひょっとして由乃ちゃんと俺って…」
キラキラな瞳で私を見る。
…ドキッ
「前世で兄妹だったんじゃない？」
「…え…と。
だとしたら……嬉しい……？です…が……」
…どんなリアクションが…正解なんでしょう…
♫
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ゆうの(プロフ) - ゆきさん» レスが遅れました〜！鼻血もののシチュエーションですよね！多分白目向いて気を失うと思います。自分なら (2018年5月25日 17時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - なんて羨ましいシチュエーションなんだ！ (2018年5月18日 7時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» とても廉さんがらみで男を見せていたユノとはギャップが……^_^; でも、どっちも私が思い描くユノなんですよねぇ。 (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - take1011さん» コメントありがとうございます(*^^*) ヒロイン、全然穏やかな状況ではないんですけどね^_^; ようやく、あの公園で途方に暮れていた理由が判明します！ (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - あな空の時よりもだいぶ幼児退行してるな…ユノ…可愛いけど (2018年4月10日 10時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年3月22日 9時
