衣食住 ページ41
♫
玲子さんが、マネージャーさんにお願いしてくれると言うのをありがたく思いながら
本当に甘えてしまって良いのか困ってしまい
つい、ユノさんを見て
そして
チャンミンさんを見た。
チャンミンさんは一瞬目を見開いたけど
目を瞑ってゆっくりと頷いてくれたから
私はようやくホッとして、肩の力が抜けた。
「…ありがとうございます。
よろしくお願いします…」
お礼を言って深く頭を下げ、
頭を上げたところで玲子さんが
「さて、それじゃ次は衣食住の事を考えないとね」
と、言った。
「…へ？」
いしょくじゅうのこと？？？
ふられた話題がよく分からなくて
頭の中にクエスチョンマークが並ぶ。
目が丸くなった私に
「…衣食住、わかります？
い、しょく、じゅう！
着るもの、食べるもの、住むところ…」
「わ、わかります！それはわかります！」
チャンミンさんが
噛み砕くように説明してくるから慌てて答えた。
「い、衣食住の何を考えるんだろう、と思っただけで…！」
「え？だって…
寮に住む予定だったんなら住む所ないでしょ？
お金もほとんど渡したなら所持金もあまりないでしょ？
勉強しようと思ったらお金もいるよね？」
玲子さんがポンポンと語るその言葉に
さらに目が丸くなった。
「え？」
「え？」
私の返しに
3人の目も丸くなった。
「…え？わ、私…札幌に帰るん…じゃ……」
「え？帰っちゃうの？デビューしたくて東京に来たんじゃないの？」
私の言葉にユノさんが丸い目で聞く。
「え？それは…確かにそうですけど…でも……」
住むところもお金も
何から手をつければ良いのかさえまるでわからない。
とりあえず今日はもう帰る飛行機もないから、
以前お世話になっていた施設の先生に連絡してなんとか一泊はさせてもらおうと思ってた。
「とりあえず、うちにいればいいよ」
玲子さんが
ニッコリ笑ってそう言った。
「……………え？」
「警察への届けもあるし、そばにいた方が何かと都合が良いでしょ？
このマンション、本当に広くて使ってない部屋があるからそこを由乃ちゃんの部屋にしてくれていいし。
家具も一揃いあるから直ぐにでも入居可能だよ？
新しい音楽スクールとか事務所とか、探せば結構あると思うし」
「ちょっ、ちょっと待ってください…！！」
♫
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» レスが遅れました〜！鼻血もののシチュエーションですよね！多分白目向いて気を失うと思います。自分なら (2018年5月25日 17時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - なんて羨ましいシチュエーションなんだ！ (2018年5月18日 7時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» とても廉さんがらみで男を見せていたユノとはギャップが……^_^; でも、どっちも私が思い描くユノなんですよねぇ。 (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - take1011さん» コメントありがとうございます(*^^*) ヒロイン、全然穏やかな状況ではないんですけどね^_^; ようやく、あの公園で途方に暮れていた理由が判明します！ (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - あな空の時よりもだいぶ幼児退行してるな…ユノ…可愛いけど (2018年4月10日 10時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年3月22日 9時
