寄り添う力…CM ページ32
♫
「うっわぁ〜〜！！あのMVのカレーだぁ！本物だぁ！！」
着席して、改めてトレイの上のカレーライスを見て、感嘆の声をあげる。
「そんなに喜ばれると…
とにかく普通のカレーだから恥ずかしいんだけどね…」
ヌナが照れ臭そうに笑うと、
「普通じゃないよ！！世界一美味しいカレーなんだよ！」
「そうですよね！普通が一番ですよね！
普通で美味しいなんて素晴らしいです！！
信じられない！あのカレーの実物が食べられるなんて！！」
ヒョンのベタ褒めに
あいつも意気投合。
二人してキラキラの瞳でカレー皿を食い入るように見ながら
あいつは最初の一口を口に運んだ。
ヒョンも固唾を呑んでその様子を見守る。
あいつはゆっくりと噛み締めたあと
固く目を瞑り、
「….ん〜〜〜〜！！美味しい！！」
ほっぺたをおさえて身震いした。
「でしょう〜〜？！世界一でしょう？！」
ヒョンも嬉しそうにあいつを見る。
「大袈裟だなぁ、2人とも！」
ヌナはそんな2人を見て少し呆れたような表情だ。
「そんな事…」ない、と言いたかったのに
「大袈裟じゃないですよ！！本当に美味しいです！
あのMVでも皆美味しそうに食べてましたもん！」
…まさかのこいつに遮られた。
「ジェジュンさんと仲良く作って……あっ…」
慌てて手のひらで口元をおさえる。
その様子にヒョンが一瞬目を丸くしたけど
すぐにいつものニッコリ笑顔になった。
「うん。そうなんだよね。凄く楽しい撮影現場だったんだよ」
そう言って語るヒョンは
至っていつもの様子。
そんな風に過去を振り返ることができるのは
やっぱり一緒に乗り越えてくれたヌナがいるから…。
あの時、俺にはヒョンがいて
ヒョンにはヌナがいてくれた。
それが本当にありがたかった…。
あの時のヒョンは
俺では救えなかったから。
ただじっと
そばにいてくれたヌナ。
ヒョンを通して俺にも寄り添ってくれていた。
寄り添うことが
寄り添うだけでも大きな力になる事が
あの時の俺でもよく分かった。
だから
だからこいつに何かあったなら…
あの時、ヒョンの中のあいつが
俺に寄り添って生きようとしてくれたように
俺もできるだけの事をしてやりたい、と
そう思っていた。
♫
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ゆうの(プロフ) - ゆきさん» レスが遅れました〜！鼻血もののシチュエーションですよね！多分白目向いて気を失うと思います。自分なら (2018年5月25日 17時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - なんて羨ましいシチュエーションなんだ！ (2018年5月18日 7時) (レス) id: 0c3ca6793d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» とても廉さんがらみで男を見せていたユノとはギャップが……^_^; でも、どっちも私が思い描くユノなんですよねぇ。 (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - take1011さん» コメントありがとうございます(*^^*) ヒロイン、全然穏やかな状況ではないんですけどね^_^; ようやく、あの公園で途方に暮れていた理由が判明します！ (2018年4月10日 10時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - あな空の時よりもだいぶ幼児退行してるな…ユノ…可愛いけど (2018年4月10日 10時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年3月22日 9時
