穏やかな朝 ページ31
♬
着替えを済ませてキッチンへ向かう。
「…簡単なものですけど」
テーブルに並べられたのはすごく普通の朝ごはん。
牛乳があって、野菜ジュースがあって…
こんがり程よく焼けた厚切りのトーストとサラダ。
りんごとバナナのヨーグルトにかかっているのはなんのソースだろう…
トーストの横にはスクランブルエッグとベーコンが並んでいた。
「…わ、パンだ！」
思わず口角が上がる。
「パン、好きですか？」
チャンミンの言葉に
「うん！大好き！だけど経済的じゃないからなかなか食べられないんだよね〜〜…」
答えながら、自然と出てきた言葉に自分で驚く。
「……あれ？」
首をかしげると、チャンミンも聞いてきた。
「…何か思い出しました？」
「………ううん。思い出してはいないんだけど…」
「会話の端々に時々出てきますよね。
記憶喪失みたいなものなのかな……
このまま生活していればそのうち完全に思い出せるかも知れませんね」
そう言ってチャンミンが微笑む。
その笑顔が優しくて泣きそうになった。
考えてみれば…
ユノさんと一緒にこの若さで必死に世界と闘ってきて
これから、という時にその大切なパートナーがこんなことになって…
ものすごい絶望感に襲われても仕方ない事なのに
それでもこうしてきちんと食べて、寝て、レッスンをしているチャンミン…。
…先がわからない不安は無いんだろうか…
そんな事を思ってチャンミンを見つめていた。
「…穴があきますから。
さっさと食べてください。そろそろカンさんが迎えに来ます」
黙々と食べ進むチャンミンにそう言われ、我に返った。
「あっ…はい！」
返事をして慌てて食べ始める。
状況は最悪なのに
目の前の朝食はとても美味しくて
お腹の中が満たされるのと同時に
心の中も穏やかになっていくのがわかった。
ユノさんも
こんな風に温かな時間を過ごしていたのかな…
♬
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、戻れて良かった(*^^*) あ、別に誰かと入れ替わってた訳ではないですもんね？？ (2017年5月1日 7時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コッソリ…のこさん…ただいまです(￣∇￣*)ゞ (2017年4月26日 20時) (レス) id: 1ea0ac89b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かよさん» かよさん、あちこちでチラチラネタバレになってて申し訳ないです^_^; ここまでにも結構波風はあるんですけどね。とりあえずはこんな状況です！もう少ししたらヌナも出てきますよ〜！また、ちょっとややこしいお名前設定をお願いします！m(_ _)m (2017年4月26日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - ゆうのさん、わー、あのヌナと辻さんですか？？なんだか素敵過ぎる二人の関係築いてるんですね。本編は、いつどうやって最愛の人になるのか、こちらも楽しみにしてます♪ (2017年4月26日 20時) (レス) id: c6ab30b119 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - …コッソリ…かえるさん、お帰りなさいm(_ _)m (2017年4月26日 18時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2017年3月16日 12時
