苺 ページ23
♬
「ははっ！相当酷使したな？
本当にギリギリまで頑張ってくれたんだね。
余りに一気に動かしすぎたんだよ。大丈夫、もう少し休めば動くから」
立ち上がる力の出ない自分の身体に驚いていた私に
カンさんはそう言って笑った。
「チャンミンが終わって、その時に動けたら、でいいよ。
無理なら今日は歌のレッスンは休みでいいし。
幸い歌のレベルは合格点だからそこまで慌てなくても…ね」
「……はい」
カンさんの言葉に申し訳ないと思いつつも
実際に動けない身体ではどうしようもなくて、素直に返事をした。
「さて。
それじゃあこれ、はい。頑張ってるご褒美」
カンさんがそう言って、保冷バッグの中から魅惑的な香りを放つモノを取り出した。
思わず顔が上がって香りの元を確かめる。
「わ！苺だ！！」
思わず声の出た私を、面白そうにカンさんが笑う。
「苺、好き？」
そう言って私に苺のパックを手渡してくれた。
「苺、大好きです！！」
嬉しくてテンションがマックスになった。
「いくつ食べて良いんですか？！」
「あ、全部食べていいよ？」
「えっ？！ぜ、全部？！ほんとに全部食べていいんですか？！」
「うん。チャンミンは特に用がないし、食べちゃっていいよ？」
カンさんの言葉に天にも上りそうになる。
おそらく、表情にも出ていたんだろう。カンさんがクスクス笑った。
「ホントに好きなんだねぇ。こりゃユノより苺愛は大きいかもしれないな」
「ユノさんも…苺好きなんですか？」
「うん。大好きなんだ。
苺を見て喜んでいる様子は丸っきりいつものユノだなぁ」
そう言って嬉しそうに笑う。
その視線に慣れなくて
どこかちょっと恥ずかしくなって、俯きがちに「いただきます」と挨拶を済ませて苺を口にした。
「うっ！美味しいっ！！
すごいっ！これを全部食べていいなんて、なんて贅沢なんだ〜〜！！」
口の中いっぱいに広がる甘酸っぱさに思わずほっぺたをおさえた。
「大袈裟だなぁ」
なおも笑うカンさんに
「だって！大好きだけどなかなか食べられないですもん！こんなたくさんの苺！！
嬉しい〜〜っ！美味しい〜〜っ！」
「買ってきた甲斐があるよ。
ゆっくり食べて、また残りのレッスン頑張って！」
「はいっ！頑張りますっ！」
ユノさんの元々の体力なのか、
苺愛のおかげなのか
ゲンキンなもので私はすっかり元気になっていた。
♬
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、戻れて良かった(*^^*) あ、別に誰かと入れ替わってた訳ではないですもんね？？ (2017年5月1日 7時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コッソリ…のこさん…ただいまです(￣∇￣*)ゞ (2017年4月26日 20時) (レス) id: 1ea0ac89b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かよさん» かよさん、あちこちでチラチラネタバレになってて申し訳ないです^_^; ここまでにも結構波風はあるんですけどね。とりあえずはこんな状況です！もう少ししたらヌナも出てきますよ〜！また、ちょっとややこしいお名前設定をお願いします！m(_ _)m (2017年4月26日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - ゆうのさん、わー、あのヌナと辻さんですか？？なんだか素敵過ぎる二人の関係築いてるんですね。本編は、いつどうやって最愛の人になるのか、こちらも楽しみにしてます♪ (2017年4月26日 20時) (レス) id: c6ab30b119 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - …コッソリ…かえるさん、お帰りなさいm(_ _)m (2017年4月26日 18時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2017年3月16日 12時
