せめて1曲 ページ21
♬
「誰が…っ…ユノさんの身体だから踊れる、…なんて言ったのよ〜〜っ！！」
レッスン室の床に大の字になって最後の力を振り絞って叫んだ。
「お腹…すいたよぉ〜、チャンミン〜〜」
朝の10時から始めて、すでに時計は午後3時。
昼ごはんは食べたけど
体力の限界まで酷使している身体では到底足りないようだ。
「せめてっ1曲くらいふりを覚えろ！！」
床に倒れこんだ私を冷たい瞳で見下ろすチャンミン。
「全く！
ヒョンの身体だから身体が動くのは確かな話だったじゃないですか！
これはなんとかなる、と安心したのに
まさかここまで物覚えが悪いとはーーーーっ！！」
チャンミンが仁王立ちで両腕を天に捧げて雄叫びを上げた。
「まぁまぁ、チャンミン！
身体が動くだけでも本当めっけもんだわよ！
あとはとにかく踊り込んでなんとかするしかないんだから！」
そう言ってくれる先生だけど
さっきまでは鬼のようだった。
…マジでころされるかと思った…。
最初の穏やかなオネエ先生は、レッスンが始まると共に激変。
オネエ言葉はなくなって、ものすごいスパルタだった。
しかも、先生自体ものすごくしなやかな肢体を持ったダンサーさんで、
身長こそ、この2人には劣るけど、なかなかの美体の持ち主だと思う。
「…先生〜……！」
思わず涙目で先生を見た。
「いやっ、もお！！
ユノにこんな目で見られたら正気でいられなくなるわっ！」
そう言って抱きつかれそうになるのを
「…てぇいっ！」
チャンミンが間に入って足蹴りでかわした。
「…いやぁっん！！ひどいわチャンミン！！」
「どさくさまぎれてヒョンに抱きつくな！」
そんな風に言ってもらって、まるで王子様に守られたみたいでちょっとときめいた。
「わかってるわよ〜〜、冗談でしょ、冗談！
いつもと一緒じゃないのぉ、本気にしちゃってかわいいんだから！
あなたがユノヒョン命なのはよぉ〜〜くわかってるから心配しないでよぉ！」
そう言ってシナを作る先生。
「よ、余計なことは言わなくていいですから！早く叩き込みましょう、このトリ頭に！！」
そっぽを向いたチャンミンだけど、耳まで真っ赤なのが見えた。
……そうだよね。
チャンミンが守りたいのはユノさん、なんだもんね。
あれ。
なんで私がっかりしてるんだろ…
♬
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、戻れて良かった(*^^*) あ、別に誰かと入れ替わってた訳ではないですもんね？？ (2017年5月1日 7時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コッソリ…のこさん…ただいまです(￣∇￣*)ゞ (2017年4月26日 20時) (レス) id: 1ea0ac89b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かよさん» かよさん、あちこちでチラチラネタバレになってて申し訳ないです^_^; ここまでにも結構波風はあるんですけどね。とりあえずはこんな状況です！もう少ししたらヌナも出てきますよ〜！また、ちょっとややこしいお名前設定をお願いします！m(_ _)m (2017年4月26日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - ゆうのさん、わー、あのヌナと辻さんですか？？なんだか素敵過ぎる二人の関係築いてるんですね。本編は、いつどうやって最愛の人になるのか、こちらも楽しみにしてます♪ (2017年4月26日 20時) (レス) id: c6ab30b119 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - …コッソリ…かえるさん、お帰りなさいm(_ _)m (2017年4月26日 18時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2017年3月16日 12時
