ヒョンの普通 ページ17
♬
「堂々としてろ」
地下駐車場のエレベーターに乗った時にチャンミンに言われ、
胸を張る。
「…偉そうにしろ、ということじゃないから」
肩をすぼめる。
「かわい子ぶってもダメ」
肩から力を抜く。
「…それじゃショボくれたオヤジだ」
「どうすりゃいいのよ！！」
「ブハッ！」
チンっ！
私が声を荒げるのと、
カンさんが吹き出すのと、
エレベーターが希望の階に到着した事を表す音が鳴ったのはほぼ同時だった。
「…とりあえず、普通に歩いてれば良いから。すれ違う人には頭を下げておはようございます、これで大丈夫！」
カンさんにそう言ってもらい
「…私で遊んでるだけでしょ、チャンミン」
恨めしげにチャンミンを見て、慌ててカンさんの後ろについていく。
背後からはチャンミンの含み笑いのようなものが聞こえてるし。
天使みたいな顔してるくせに性格悪いっ！
少々ムッとしながら進んでいたけど
長い廊下を歩きながらふと、いつもと視界が違うことに気づいた。
身長があるから、視界が広いんだ。
大体が自分より下に視線が動く。
なんだかすごく新鮮な感じがした。
「…初めて来た…わけではないんだからあんまりキョロキョロしない！」
背後のチャンミンにたしなめられるも
「だ、だって面白いんだもん！
背が高いから色んなものが下に見えてて…」
言われても視線は動く。
「あんまり身長は高くない、と？」
チャンミンの探るような言葉に
「…あ、うん。そうだね、多分…」
はっきりしない頭で答えた。
何もかも漠然としている気がするのに
時々はっきり感覚を感じることがある。
私、どうなるんだろう。
自分自身がわからないから探しようもないし…
まさかこのまま
ずっとこの姿のままで、なんてこと……
落ち始めた思考と比例して
頭がどんどん下がっていった。
バシッ、
と、額に痛みが走った。
「前を見ないと危ないですよ、ヒョン」
それはチャンミンの手のひらで
危なく自販機に激突する所だった。
「…あ、ありがとう…」
なんとなく恥ずかしくなって頭が上げられない。
♬
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» かえるさん、戻れて良かった(*^^*) あ、別に誰かと入れ替わってた訳ではないですもんね？？ (2017年5月1日 7時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コッソリ…のこさん…ただいまです(￣∇￣*)ゞ (2017年4月26日 20時) (レス) id: 1ea0ac89b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かよさん» かよさん、あちこちでチラチラネタバレになってて申し訳ないです^_^; ここまでにも結構波風はあるんですけどね。とりあえずはこんな状況です！もう少ししたらヌナも出てきますよ〜！また、ちょっとややこしいお名前設定をお願いします！m(_ _)m (2017年4月26日 20時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - ゆうのさん、わー、あのヌナと辻さんですか？？なんだか素敵過ぎる二人の関係築いてるんですね。本編は、いつどうやって最愛の人になるのか、こちらも楽しみにしてます♪ (2017年4月26日 20時) (レス) id: c6ab30b119 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - …コッソリ…かえるさん、お帰りなさいm(_ _)m (2017年4月26日 18時) (レス) id: 9c0a90af40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2017年3月16日 12時
