香る匂い ページ3
あれから私は本当に寝てしまったみたいで
目が覚めたのはお昼前だった
「やっぱり、夢じゃなかったんだ…」
部屋に漂う大好きな匂いは
何か足りなくて
「オッパ」って名前を呼んでも返事はない
ふと周りを見渡すと
みんなはまだ電話していた…
聞こえるのは無機質なコール音だけ
TO「なんで？ねえ、なんでいないの？」
タオが暴れて
TO「隊長、たいちょー」
ってパンダのぬいぐるみを持って歩き回っている
DO「大丈夫だよ。
きっと、また嫌になっただけさ。
ふと帰ってくるって」
そう言い、いつも通り
お昼ご飯の準備をするギョンス
でも、表情は固まっていた
きっと違う
もう帰ってこない
そんな事ギョンスだって分かってる
だって、ジョンデが後ろから抱きしめれば
溢れんばかりの涙が頬を伝ったから
大好きなヒョンだから
受入れるには余りにも………
そっと起き上がり周りを見渡す
イーシンがいない…
私は部屋に急ぐ
ーーーコンコンーーー
「イーシン？いる？入るよ？」
返事はない
ゆっくりと扉を開けた
ーーーガチャーーー
そこにはクリスオッパのベットに
座って俯いているイーシンがいた
「イーシン…」
私の声に顔を上げると
LY「…なに？タオがまた暴れてる？」
ふわっと笑った
でも、それはいつもの笑顔ではなく
哀しみに満ちた冷たい笑顔だった…
｢うん…暴れてるよ｣
私は慰めも何も言わなかった
ううん、違う。
言えなかった…
LY「そっか…安定剤が居なくなったからね…」
それはそれは、寂しそうに
LY「僕が代わりにならなきゃいけないけど…」
ゆっくりベットに横になる
LY「今はここにいたいんだ…」
小さな声は震えていた
LY「クリスの…匂いがするから…」
溢れた涙は枕に消えた
「イーシン…」
私はイーシンの隣に横になる
背中をそっと抱きしめた
私の最大限の慰め
本当はこんな事ダメなんだろうけれど
きっとイーシンは
練習なんかせずに、帰っていればよかった
そう自分を責めてるはずだから…
「イーシンが責任を感じる必要は無い」
「オッパはきっと夢が出来たんだよ。」
「でも、そうだね。会いたいね…」
私の声が届いたのかな？
お腹に回した手をギュッと握ってくれた…
ふわっと香る優しい匂いが
あなたを思い出させます
懐かしい匂いにはなって欲しくない
弱い私はそう願うことしかできませんでした
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しほ(プロフ) - 初めまして！とても続きがきになります！ (2017年10月9日 1時) (
レス) id: dc5f777cca (このIDを非表示/違反報告)
RUA(プロフ) - ライムミントさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけると思っていなかったので飛び跳ねるほど嬉しいです。最後までよろしくお願いします!(^O^) (2016年11月9日 15時) (レス) id: 7896d058c1 (このIDを非表示/違反報告)
ライムミント(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみにしてました！！ベクのとこどうなるのかほんとに楽しみです！！RUAさんのお話が素敵すぎてもっとEXOを好きになれます(*^o^*)これからもずーーっと応援してます！次のお話も楽しみです♪ (2016年10月31日 1時) (レス) id: 9c3f090b55 (このIDを非表示/違反報告)
RUA(プロフ) - さかさん» さか様御指摘ありがとうございます。今回の御指摘の内容につきましてですが、確認させて頂きました。下書き保存をするだけでも皆様に更新のお知らせが行くとのことでした。これからは、注意してまいります。不快なお気持にさせてしまい申し訳ありませんでした (2016年10月6日 10時) (レス) id: 90453e77b7 (このIDを非表示/違反報告)
RUA(プロフ) - 華雪さん» 華雪様コメントありがとうございます！返事が遅くなり申し訳ありません。不定期更新となりますが、末永くお待ち頂けたら嬉しいです。どうぞこれからもよろしくお願いします(^o^) (2016年10月6日 10時) (レス) id: 90453e77b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUA | 作成日時：2016年4月14日 0時
