決心〜KS〜 ページ49
ーーーKSsideーーー
ある夜、俺はまとめた荷物を持ちベットに座る
同室のレイはここ数日事務所に泊まり込みで
レッスンしてるからバレずに準備できた
Aがデビューして1ヶ月
相変わらず、アンチは増えていく一方だけど
Aは1つ1つ楽しんで過ごしている
心配していたけれど
電話が鳴るくらいじゃダメージはゼロ
しぶとい奴だって冗談いったら
「ゴキブリ並にね」って笑ってた
俺は安心したよ…
でも、これから辛いことあると思うんだ
約束したのに
守ってあげれなくてごめんな
あいつらも、黙って行く兄を恨むだろうな…
俺は部屋を見渡し
ゆっくり立ち上がり
静かに部屋を出る
玄関に荷物を起きリビングに向かう
寝静まった宿舎は不気味なほど無音だった
そっとリビングに入る
気持ちよさそうに寝ているAを月夜が映し出す
相変わらず携帯はなり続けていて
LINE･カトクも増え続けている
でもAは一切気にしていない
「東方神起の曲は子守唄にだってなるから」
って優しいヒョンたちの声が聞こえる
「本当にお前は変わった奴だ」
頭を撫でると
寝返りをうって背を向けてしまった
愛しいよ
みんな
「…離れたくないな」
自分で決めた道なのに
望んでいた夢なのに
なのにどうしてかな？
ずっとここに居たいって思う自分も居る…
でも、だめだ
前を向くって決めたんだから…
「A…頑張り過ぎるなよ…」
俺はもう一度Aの頭を撫でると
ほかのメンバーにも会いに行った
大切で大好きな愛しい弟達よ
ごめんな…Aを頼んだよ…
俺は宿舎を出る前、クローゼットに向かう
メンバーの服の中に俺の服を入れる
恨まれても、嫌われてもいいから
忘れないで欲しいと思う俺は
どこまでわがままなんだろうか…
Aのクローゼットはまだ無いから
枕元に置いておいた
最初で最後のプレゼントになってしまったな…
どんな感情でもいいから
俺を思い出してくれよ…
わがままなヒョンを
忘れないでくれ…
気づけば俺はマンションの下にいた
頬を拭うと涙で濡れていた
ふと見上げると
さっきまで暗かった部屋から
柔らかい光がこぼれていた…
だれかが水を飲みに起きたのかもしれないな…
俺がいないことには気づかないだろう…
「さよなら」
俺は前を向いて
ゆっくり歩き出す
気付かなかったんだ
カーテンが揺れていたことに…
少し肌寒い5月
星が綺麗な夜だった。
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RUA(プロフ) - riganさん» ありがとうございます!読み直してくれてるなんて…ありがたいです。コメントもらう度に頑張れます！頑張って更新します！よろしくお願いします！ (2016年4月3日 10時) (
レス) id: 90453e77b7 (このIDを非表示/違反報告)
rigan(プロフ) - このお話が、更新される度に最初から読み直してます。読まなくても話の内容が分かるくらい読んだのに毎回、泣いてしまいます。本当にこのお話大好きです。無理せず頑張ってください。 (2016年4月3日 6時) (レス) id: d68da592b7 (このIDを非表示/違反報告)
RUA(プロフ) - ヨリさん» 更新遅くなりすみません(｡> <｡)そう言っていただけると俄然やる気が出ます！これからもよろしくお願いします(^ω^) (2016年3月25日 1時) (レス) id: 90453e77b7 (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - 更新楽しみに待っておりました！素敵なお話ありがとうございます。 (2016年3月25日 0時) (レス) id: f32530d388 (このIDを非表示/違反報告)
RUA(プロフ) - 花さん» 花さんコメントありがとうございます！同じ気持ちの人が以外に多くて嬉しく思います(´ω`)そして、やっぱりコメントいただくと嬉しいものですね(笑)これからも更新頑張ります！よろしくお願いします＜（＿ ＿）＞ (2016年2月29日 11時) (レス) id: 90453e77b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUA | 作成日時：2014年8月27日 0時
