別人 ページ39
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30分もしない間に
はなさんは「よしッ!」と満足げに
私を見つめると再び鞄を漁り出す
私は自分の顔がどうなってるのか気になり
テーブルに置かれてた鏡に手を伸ばすが
すぐにはなさんに取り上げられる
はな「まだ」
A「え?ま、まだ…?」
はな「髪の毛もセットしないと!」
A「えッ!!いいです!!そこまでしなくても!!」
はな「最後までやらないと気が済まない」
そういって変なスイッチの入ったはなさんは
鞄から変な道具を取り出して
コンセントに差し込んだ
A「なんでそんなの持ち歩いてるんですか…」
はな「女の嗜みよ?でもこれはちょっとオーバーかも知れないけどねww」
はなさんは鼻で笑いながら
私の髪の毛を弄り始める
微かに髪の毛に熱を感じた
今まで化粧や髪の毛のセットなんか
無縁だった私からしたら
こんな経験は二度とない事だと思った
はな「うん、超いい感じ!!これで軽く結わえて…少しだけ髪の毛を残して無造作感を出したら…」
頭の後ろでボソボソと呟くはなさん
はな「出来た!完璧!さすが私!」
かなり満足した様子のはなさんは
ようやく鏡を私に差し出してくれた
私は一呼吸置いてから
ゆっくりと鏡を覗き込んだ
A「うわぁ…」
鏡に映っているのは
明らかに自分ではない自分
いつもの暗いイメージからは一変
清楚感のある明るいイメージに変わった
いつもなら自分に自信がないから
前髪で顔を隠していたけど
それも横に流れるようにセットされてて
普段ボサボサな髪の毛は
毛先に少しカールがあってポニーテールされて
ピシッと結わくのではなく
軽く結わえる事で少しだけ色気もプラスされていた
顔がスッキリして見えて
尚且つメイクもしているせいか
自分じゃない自分がそこにいて
何だか恥ずかしかった
はな「女は努力すれば幾らでも変われるわよ」
やりきった感満載のはなさんが
私の肩に手を置いて鏡を見つめる
鏡越しにはなさんを見ていると
本当に心から嬉しそうで
そんなはなさんに私は笑みが少しだけ溢れた
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Tomo(プロフ) - あ…(*´д`)ドキドキが止まらない。 (2016年2月10日 9時) (レス) id: c57dfa65b2 (このIDを非表示/違反報告)
クンミン(プロフ) - こーいうのいいなぁ〜もうこっちまでドキドキ、ジットリですよ(//∇//) (2016年2月6日 21時) (レス) id: 266557d860 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - クンミンさん» 米ありがとうございます!!ミョンスで果たして変わってくれるのか!!笑 今後の展開に期待して下さい!! (2016年1月31日 16時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
クンミン(プロフ) - とーってもいい感じじゃないですか?ミョンちゃんによって変わっていける気がしてきました(^^) (2016年1月30日 23時) (レス) id: 266557d860 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - 椿さん» 米ありがとうございます!勿論ソンギュも良い感じで登場しますよ!私も同じくソンギュペンなので笑 と言ってもホヤ寄りのホギュペンです! (2016年1月30日 11時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nono | 作成日時:2016年1月24日 22時