- Love Time 01 -

知らない世界 ページ11

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Aの過去の話しを聞いて

漠然とした内容にしばらく頭がグルグルしていた

だけど少しづつ時間が経つに連れて理解出来て来て

全てを理解出来た時には胸が苦しくなった




人が怖いと感じるのは俺も同じ

ただ俺はこういう仕事をしているからであって

普通に生活してたらそんな経験はなかったはず

寧ろ人を怖いとすら感じなかったかも知れない




はなが俺に話した理由が

俺がAを「救う」と言っていた

救うって一体何から？誰から？

だけど…確かにさっきまで関心がなかったのに

今はまた個人的に話がしてみたいな…なんて思っている




SK『いなくなったと思ったら今度はなんだ？』




MS『だから例えばの話しでね？そんな子がいたらヒョンはどうする？』




現場に戻ってソンギュにだけ

例え話でAの話しを持ち掛けた

ソンギュは少しめんどくさそうにしながらも

目を閉じて何やら考え事をしていた




SK『何もしない』




MS『はい？』




SK『だから何もしない』




MS『何も感じないって事？』




SK『そういう訳じゃなくて苦手な存在が側にいたら返って辛くさせるだけだろ？』




MS『…うん』




SK『だったらソッと遠くから見守る位しか出来ないんじゃねーの』




MS『…確かに』




SK『でも友人として近くで見守る選択肢もありかもだけどなww』




意地悪く笑うソンギュ

意地悪の笑みの理由はわからなかったけど

確かにソンギュの言うように

救う事がAの第一歩になるのなら

俺はAの友達になってもいいと思った




地味で冴えない子だけど

境遇は違えど同じような経験者同士

理解し合えると思ったし

何か力になれるかもと思うようになった



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