5：飼い猫はわがまま ページ10
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一人残された私は自力で家まで帰る
シャワーを浴びてジェジュンのご飯を作って待っている
しかし…何時になってもジェジュンは帰って来ない
携帯に電話をしても繋がらない
私は最悪の事を考えた
もしかして…また…？
私は不意にカレンダーを見た
ジェジュンと最後にシたのは…
あ…もう1か月も経ってる…
きっとそうだと思って私は寝室に行く
ベッドの中に入ると急に虚しさが込み上げる
こんな関係続けてていいのだろうか？
いちいち気にするのも何だか疲れて来た…
そして翌朝…
何食わぬ顔で何事もなかったかのように
私に媚びを売るジェジュンにすごい虫唾が走って
私はついに本音を溢してしまった
もう終わり
本当にこれで終わり
仕事が終わって家に帰っても
普段なら家を追い出しても
玄関前で待っているのに今日はいなかった
家の中に入るとジェジュンの服が脱ぎ散らかされて
私はそれを洗濯カゴに入れた
捨てちゃえばいいのに…
いつだってジェジュンは何も言わない
冷たいって思ったならなんで言わないの？
言葉が…会話が少な過ぎるんだよ…
― JJ「A！！ちょっといい！？」
A「今、忙しいから後にして」
JJ「A！！話があるんだけど？」
A「…仕事で疲れてるからまた明日ね」
JJ「A…？」 ―
思い出した…
ジェジュンはいつだって私と向き合おうとしてた
なのに…私が何かと理由を付けてはジェジュンに向き合おうとしなかった
きっとどんな事があってもジェジュンは私から離れない
私がどんな事を言っても…側にいてくれる…
勝手にそんな事を思っていた
ジェジュンのいない部屋がこんなに広くて冷たく感じるとは思わなかった
私は洗濯カゴを放り出して家を飛び出した
A「ジェジュン！？」
大きな声でジェジュンの名前を呼ぶ
するとポツポツと雨が降って来た
私は懸命に走り回りあの公園に行き着いた
するとあの日と同じベンチにジェジュンが座ってた
私はゆっくりとジェジュンに近寄る
俯いてたジェジュンが顔を上げる
私を見てニコッといつもの笑みを見せた
JJ「裸足で何してるの？」
A「ごめんなさい…私…ジェジュンの事…」
言いかけた所でジェジュンがスッと立ち上がり私を強く抱きしめた
「バカ」そう言って優しく背中を擦るジェジュン
私は…もうこの子なしでは…生きられない…
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作者名：Nono
| 作成日時：2016年1月14日 18時
