4:元彼 ページ29
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渡された名刺を見つめていると
ジェジュンは私の手を取り名刺を掌に押し付けた
JJ「家に着いたら連絡して」
A「え?」
JJ「家まで送れない代わり!!無事に着いたかの確認!!」
それだけ言うとジェジュンは手を振り
途中でタクシーを拾って去って行った
手に残るジェジュンの手の感覚
昔よりも大きくてゴツゴツしてて
大人の手だった…///
家に帰ってシャワーを浴びてソファーに腰を降ろす
タオルで髪の毛を拭きながらジェジュンからもらった名刺を見る
― 家に着いたら連絡して
私は携帯を取り出して
名刺に記載されている番号に電話をかけた
JJ≪はい?≫
A「あ、Aです」
JJ≪あ!着いた?!少し遅いから心配した!!≫
A「ごめん、お風呂入ってた;」
JJ≪Aらしいwwでも無事に着いたなら良かったww≫
A「うん、本当に今日はありがとう」
JJ≪いいえ≫
A「じゃ、おやすみ!!」
そういって電話を切ろうとすると
ジェジュンは≪待って!!≫と電話を切るのを止めた
JJ≪もう少し話してたいんだけど…≫
A「えッ…」
突然の事に少し困惑する私
仮にも許嫁のような女性がいる男性と
こんなにも親しくしてていいのか?
てか私の考え過ぎであって
ジェジュンは左程気にはしていないのか?
色んな憶測が頭を飛び交う
JJ≪A?≫
A「え?あ、うん!!だ、大丈夫!!」
JJ≪そっか…良かったww≫
それから私とジェジュンは長々と会話を楽しんだ
時間が経つのも忘れる位に…
A「あ!!ちょっとジェジュン!!もう1時過ぎてる!!」
JJ≪え?あ、本当だww≫
A「明日も仕事でしょ?私は休みだから平気だけど…」
JJ≪うん、仕事wwでもAと話してるの楽しくて気楽でつい時間忘れちゃったww≫
電話口で≪てへへッ///≫と笑うジェジュンの声が
何だか胸をキュンとさせた
本当に昔からジェジュンは恥ずかしい言葉も
サラッと言えちゃう人でそれは今でも健在な事を知った
JJ≪じゃ…おやすみ≫
A「うん、おやすみ」
JJ≪また電話する≫
A「はいはいww」
まるで付き合いたての恋人のような感じで長電話は終わった
電話が終わると何だかすごい新鮮な気持ちで
胸がスカッとしてその日はいつにも増して良く寝れた
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作者名:Nono | 作成日時:2016年1月14日 18時