3:元彼 ページ28
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ジェジュンの話しによると…
会社のお得意様が偉くジェジュンを気に入り
そこの社長令嬢もジェジュンの事を気に入ったそうで
お得意様の令嬢とお付き合いをして結婚まで持ち込むと
かなりジェジュン側の会社は有利になるらしい
つまり…ジェジュンは政略結婚を申し込まれたとの事
A「なんだか…ドラマのようなお話しだね」
JJ「まぁね…;」
A「ジェジュンはそれでいいの?」
JJ「え?」
A「ジェジュンは…会社の言いなりでいいの?」
JJ「それは…出世もしたいし…」
そう言いながらだけど内心は嫌そうな感じで
言葉を濁しながらグラスに入っていたワインを一口飲む
そんなジェジュンを見ながら
大人になったジェジュンを見て私は時の流れの速さを痛感する
JJ「そっちは?」
A「え?私?」
JJ「うん、彼氏は?あ、もしかして結婚してry」
A「してないwwジェジュンと別れた後ずっと一人ww」
JJ「え…なんで?」
A「なんでだろ?恋愛なんかどうでも良いって思っちゃったのかな?」
JJ「…」
A「結婚だけが幸せじゃないし…求めている内は良い出会いもないと思ってるから!!でもバイト先の先輩はね?そんな事言ってたら気が付いたら一人だぞって脅してくる!!」
料理を口に運びながら笑って話しているのに
聞いてるジェジュンは何だか顔色が悪かった
私は自分とジェジュンのテンションの差に一気に真顔になる
A「どうした?」
JJ「いや…Aは変わらないなって…なんかしみじみしてたww」
A「…」
無理して笑うジェジュンの顔が
あまりにも見ていて心苦しくなった
きっと相当無理してるんだなって思った
A「ジェジュン?」
JJ「…?」
A「無理しなくていいから」
JJ「…ッ!!」
A「5年振りとは言えども…ジェジュンとは長い付き合いなんだからそれ位わかるよ」
JJ「…ははッwwありがと」
ジェジュンの顔に生気が戻った瞬間
私はホッと胸を撫で下ろした
A「今日はありがとう!!奢ってもらって悪いね;」
JJ「ううん、久し振りに話せてよかった」
A「うん、じゃ!!」
手を挙げてジェジュンを背にした瞬間
「A!!」と名前を呼ばれて振り返る
小走り走って来たジェジュンは私に名刺を差し出した
そこにはジェジュンの名前と電話番号が書かれていた
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作者名:Nono | 作成日時:2016年1月14日 18時