5:初恋の相手 ページ25
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玄関に出るとポッケに手を突っ込んだまま
仁王立ちしているジェジュンが待ち構えていた
JJ「ちょっと話がある」
A「…何ですか;」
JJ「いいから来いって」
グイッとジェジュンに手を引かれる
遊んだ時だって手を掴まれた事なんかなかった
初めてジェジュンに手を掴まれて
私の心臓はうるさく鳴りだした
ジェジュンが向かったのは
近所にある公園だった
人気はなくて暗い夜に街灯だけの明かり
JJ「お前さ?最近学校来てないよな?」
公園に着くなりそんな事を言われて
私は何が何だか訳がわからなかった
A「それ…先輩に関係あります?」
JJ「俺のせいか?」
A「…違いますけど」
JJ「だったらなんで学校休んでんだよ」
A「先輩には関係ないと思いますけど」
強く言い返すとジェジュンは大きく溜息を付いた
溜息を付きたいのはこっちの方だよ!!
…と心の中で叫んでみる
JJ「関係あんだよ」
A「…?」
JJ「お前が学校にいないと気になってしょうがないんだよ」
ジェジュンは頭を掻きながら
伏し目がちにそんな事を言う
私は開いた口が塞がらなかった
A「賭け事…継続してるんですか?」
JJ「違ぇよ!!」
A「じゃ…何を言ってry」
JJ「好きだって言ってんだよ!!」
逆切れにも似た言い方でいきなりの告白
そんな事を言われて信じる訳もなく
私は鼻で笑ってしまった
A「はいはい…わかりましたww」
JJ「冗談だと思ってんだろ」
A「いえwwありがとうございます」
私は軽くお辞儀をしてその場を去ろうとした
もうこんな扱いされるのはうんざりだ
これでもうおしまいにしよう…
この気持ちに終止符を打とう
そう思っていたのに
後ろからジェジュンに抱きしめられ
顎を掴まれるとふいに後ろからキスをされた
?!?!?!?!?!?!?!
唇が離れて私はジェジュンから離れる
顔を赤くしたジェジュンは私の手を握る
JJ「賭け事じゃねーよ…本当にお前が好きになったんだよ…クソッ///」
A「嘘だ…」
JJ「嘘じゃねーって言ってんだろ!!俺の初キスやったんだから喜べ!!」
顔を真っ赤にして恥ずかしい台詞を言うジェジュン
なり切れてない俺様で不器用で実は照れ屋な可愛い彼は…
私が人生で初めて好きになった人で本日彼氏となりましたww
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作者名:Nono | 作成日時:2016年1月14日 18時