5:臆病者 ページ15
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私はその言葉を聞いた瞬間
いても経ってもいられず
勢い良くベッドの下から這い出た
A「ジェジュン!!!」
JJ「えッ!!うわぁ!!」
ベッドに横になっていたジェジュンは
あまりの驚きように上半身を起こして
逃げようとしたので私はジェジュンの腕を掴んで
ベッドに上がるとジェジュンに馬乗りになる形で向き合い座った
JJ「ちょっと待って!!離して!!ごめん!!」
軽くパニックが起きてるジェジュンは
ベッドの上でジタバタとする
A「ちょっと!!落ち着いて!!私の話しを聞け!!」
JJ「い、いつからいたんだよ!?離して!!」
人の話しを聞かずに暴れるジェジュン
埒が開かないと思った私は大きく息を吸って
暴れるジェジュンの胸倉をグッと掴むと
勢いよくジェジュンの口へキスを落とした
JJ「…ッ!!」
ようやく落ち着いたジェジュン
私はゆっくりと顔を離す
ジェジュンは顔下に向けている
私はゆっくりと手を伸ばして前髪に触れる
あッ…抵抗しない…
ゆっくりと前髪を掻き揚げると
顔を真っ赤にさせて目を潤ませるジェジュンの顔が見えた
A「本当はこんな事したくなかったんだけど…ジェジュンが悪いんだからね」
JJ「…そ、そんな事言われても……///」
A「責任取ってよ」
JJ「…え?」
ジェジュンはようやく顔を上げて
私と目を合わせてくれた
切れ長の綺麗な瞳
睫毛は長くて肌はきめ細かい
長年側にいてなんで気が付かなかったんだろう…
A「言って」
JJ「え?」
A「思ってる事言って」
JJ「でもッ」
A「でもじゃない言って」
JJ「…;」
A「じゃないとまたするよ?」
JJ「なんでそんな言い方!!」
A「言って欲しいから」
JJ「…ッ」
A「ジェジュンの口から聞きたい」
顔を真っ赤にさせてジェジュンは俯く
私はジェジュンの手をそっと握った
JJ「俺…Aの事…」
A「うん」
JJ「…す、好き///」
A「私も」
そう返事を返すとジェジュンは
今にも泣きそうな顔をしていた
私は笑って両手でジェジュンの頬を包んだ
A「臆病者!!よく言えましたww」
JJ「い、意地悪…///」
好きだから言える事
好きだから言えない事
どちらも相手を強く思っている証拠に違いはない
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作者名:Nono | 作成日時:2016年1月14日 18時