30. ページ30
・
信号で停車中
窓からずっと外を眺めてた
今頃、お母さんどうしてるかな？
もうさすがに飽きられたかな？
てか余計な期待もプレッシャーも
私には逆効果なんだよね…
信号が青に変わって
ゆっくりと動き出すバス
交差点の前に立ち止まる人だかり
A「…あれ、」
思わず窓に手を付いて
私はその人だかりに目をやった
A「ユンギ先生…」
その人だかりの中にユンギ先生を見つけて
向こうも私に気が付いて驚いた顔をしていた
…けど、
綺麗な女性がユンギ先生の
腕にしがみ付いてて
何だかそれを見た瞬間
胸がズキンッと痛んだ
ユンギ先生は慌てて女性から離れると
いきなり走り始めた
A「え、何してんの…」
バスは道が混んでるせいか
ゆっくりと進む
窓の外ではユンギ先生が
一生懸命何かを叫んでた
A「え、何…なんて言ってんの？」
私は思わず窓を開けてしまった
YG「今すぐバスから降りろッ！！」
A「い、嫌です！私、家には帰りません！」
YG「わかったから！！バスから降りろッ！！」
どうせ、
またお母さんから電話来て
私が出て行った事を知ったんでしょ？
めんどくさいとか思ってるんでしょ？
わかってるもん…
降りたらまた帰される…
そしたらせっかく出て来た意味ない
A「ユンギ先生…ごめんなさい」
YG「あ、おい！！」
私は開けた窓をゆっくりと閉めると
窓から離れるようにシートと寄り掛かかる
追い掛けて来てくれたのは
正直、ちょっと嬉しかった…
でもユンギ先生に捕まったら
私はまた生き地獄を味わうんだ…
バスのスピードが徐々に早くなり
気が付いたらユンギ先生は
もういなかった、
もういいんだ
私、頑張るの辞めた…
だって誰の為でもない
勉強出来たからって
それが何なの？
良い会社に就職出来たからって
それが幸せとでも言うの？
そんな事ないでしょ？
人に指示された道を歩むのはもう辞めた
自分で決めた道を歩いて行きたい
だからって今の私に
親元を離れて1人で生きて行くなんて
そんなの出来ない事位わかってる
情けないけど…
それが現実
だけど多少の反発はしないと
本当に自分が壊れてしまうような
そんな気がして怖くなった
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2093人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ELLEN(プロフ) - やばい何回読んでも最後、感動しちゃいます！ (2020年4月16日 3時) (
レス) id: a89f62ee0c (このIDを非表示/違反報告)
夢麗(プロフ) - さ最初か最後までドキドキハラハラキュンキュンでした!!!!もうにやけすぎて姉に気持ち悪いって言われちゃいましたww素敵な作品ありがとうござい！ま!!!! (2018年6月9日 23時) (レス) id: ae66d00fd3 (このIDを非表示/違反報告)
salt - とてもドキドキさせてもらいました！家庭教師がユンギさんとか心臓が止まります多分← 素敵な作品ありがとうございました！更にユンギへの愛が強くなった気がします（笑） (2018年5月12日 1時) (レス) id: 41ecae14da (このIDを非表示/違反報告)
パク・モモ@モモはソクジン病 - 設定が最高すぎます！！！笑 先生と生徒っていいですよね… ( このお話を見て、キュンキュンしすぎて吐きそうになりました←←ぇ 私もその動画見たことあります！あの動画は…ヤバイです…(語彙力) (2017年11月18日 21時) (レス) id: 2612f635ae (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とっても面白かったです！！ (2017年7月31日 21時) (レス) id: afa475daf7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nono
| 作成日時：2017年3月15日 22時
