期間限定のキミと 02

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あれからジョングク先輩に

連れ回されるように

色んなゲームをやった




ゲームセンター自体

あまり来た事がなかったから

素直に楽しんでる自分がいた









『ちょっと休もうか？』



「はい」









少し外れたベンチに座ると

ジョングク先輩は『ちょっと待ってて』と言い

私を残して去って行った




楽しかったな…

久し振りに遊んだ気がする




ゲームでたくさん撮った景品を見つめながら

ふと思い出して笑みがこぼれる









『お待たせ！はい、これ』



「…あ、」









ジョングク先輩に渡されたのはジュースだった

手に取るとジョングク先輩は

私の隣にゆっくりと座った









『気分転換出来た？』



「…え？」



『なんか色々と考えさせたなって思ってさ…』









空き缶の蓋を片手でプシュと開けると

ジョングク先輩はそう呟いて

ジュースをゴクゴクと飲む




これも私の為…？




何から何までジョングク先輩のやる事は

私の事を考えての行動で

それが嬉しい反面

ちょっとそこまでしなくてもって

気にしてしまう時もある




だけどそれも全て

ジョングク先輩が私の事を

思ってくれているからで

何とも言えない気持ちになった









「あ、ありがとうございます…」



『ううん、俺も久し振りにゲームセンターに来たかったんだよね』



「よく来るんですか？」



『いや？最後に来たのは…いつだろう？でも友達とかな？』









そんな話をしていると

目の前を同じ高校の制服を着た男女が通り過ぎる









「あれ？グク？」









グループの一人が私達に気が付き声をかける

気が付いたのは男性だった









「こんな所で会うなんて珍しい！」



『まぁ、な…』



「何？お隣さんって…噂の子？」



「…？」









男性は私を指差しながら

嬉しそうに声をかける









『そ、だから放って置いてくれる？』



「はいはい、邪魔者は退散しますよ〜」









男性はすぐに踵を返すと

背を向けてどこかに行ってしまった









「お友達じゃないんですか？」



『ん〜友達だけど…今はAちゃんといるから』



「…っ///」









サラッと真面目な顔で

そんな事を言われて

不覚にもドキッとした私




友達がいても優先順位は私なんだ…

元彼だったら私なんか放っておいて

友達と話し込んだりしてたかも知れないのに




こんな時でも元彼と比べてしまう私




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