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バスが来るまでベンチに
横並びになって座る
ジョングク先輩は
相変わらず俯いて
何かを考えてるように
黙り込んでしまったから
私も迂闊に声を掛けられず
互いに長い沈黙が流れた
いつにも増してジョングク先輩の
元気が無いのは残り数日だからなのか?
それとも本当に何かあったのか?
何度もしつこく聞くのは悪い気がして
声を掛けられずただジッと隣に座る
『今日さ…Aちゃん家に行ってもいい?』
「…え?」
『行ってもいい?ってか…行きたい』
「…っ」
いきなり口を開いたジョングク先輩は
ゆっくりと顔を上げながら
私をジッと見つめてそんな事を言い出した
ドキッとした
ジョングク先輩の視線が
何だかいつもと違う気がしたから
でも断る理由なんかないし
私は小さく深呼吸をして
「いいですよ」と笑ってみせた
しばらくしてバスがやって来て
ジョングク先輩は私を先に乗せると
後から続いて乗り込んだ
1番後ろの長い椅子に座れば
隣に何も言わずに座って
シートに凭れかかるジョングク先輩
「…なんか疲れてます?」
『…ん?そんな事ないよ?』
「…?」
家に着くまでジョングク先輩は
一言も喋らずにジッと目を閉じていた
眠いのか?疲れてるのか?
いつもより元気がないジョングク先輩
「先輩、着きましたよ?」
バス停に着くとジョングク先輩の肩を掴み
軽く揺するとジョングク先輩は
目を擦りながらゆっくり立ち上がった
家までの帰路も
何も言わずに黙々と歩き続ける
やっぱりなんか変だ…
何かあったに違いない!
家に着くと鞄から鍵を取り出して
ドアを開ける先に入って
後からジョングク先輩が入って
バタンッとドアが閉まった瞬間
靴を脱いでスリッパを履こうとしたら
いきなり後ろからギュッと抱きしめられた
「え、ちょ…っと!?」
しかもそのままジョングク先輩は
ドアに持たれるように私を引き寄せるから
私も自然とジョングク先輩に寄りかかってしまった
『あったけぇ…』
「…?!?!」
後ろから首筋に頬を当てるジョングク先輩
雨で濡れていたせいだろうか?
ジョングク先輩の頬はとても冷たくて
くっ付いた瞬間に「ひゃっ」って
声が出てしまった
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涼春(プロフ) - 初めて読ませていただきました!物凄く続編はないのかと密かに楽しみにしています笑是非続編を書いていただくと光栄です!楽しみにしています! (2018年11月19日 19時) (レス) id: 63667860ae (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ののさん完結お疲れ様でした!ドーム行かれたんですね!わたしは今回お留守番組でした;;ののさんのレポもお聞きしたいなと思ってます^^続編も新作も楽しみに待っております^^ (2018年11月17日 15時) (レス) id: 50778c5643 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - Nonoさんお疲れ様でした!いきなり終わった感じがしてすごく寂しいです(TT)毎日Nonoさんの妄想を読むのを楽しみにしてました!なので続編や新作ワクワクして待ってますね(^^)続編出たらもっとラブラブなの待ってます(笑)← (2018年11月15日 18時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます!第2章で進展する予定なので乞うご期待!笑 (2018年10月20日 23時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2018年10月20日 23時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nono | 作成日時:2018年10月18日 14時