07 ページ7
・
学校が終わり放課後の教室で
リホからノートを借りて
サボった授業の内容を
自分のノートに書き写していた
本当ならすんなりと帰りたかったけど
こればっかりは自業自得なのでしょうがない
寧ろ、逆にみんなが帰ってから
ゆっくり帰るのも悪くないなとかって思った
「よし、終わった…」
無事に全て書き写し
帰り仕度をして教室を出る
外はすっかり陽が暮れて
真っ暗とまでは行かない
薄暗い感じ…
下駄箱で靴を履き替えて
正門までトボトボと歩く
今までなら彼氏が横にいたのに
今はいないのが不思議に感じた
いつだって帰りは一緒だったのに
もうこれからずっと1人なんだと思うと
本当に別れてしまったんだなって
改めて実感して視界がボヤけた
「…」
その場で立ち止まって
軽く目を擦る
下を向いたら涙が落ちそうで
俯いてた顔をバッと上げた瞬間
目の前に私を見下ろすジョングク先輩の顔が
いきなり飛び込んで来て
私は声を上げる事も忘れる位に驚いた
『また泣いてる。今度は何？』
「…え、」
『なんで泣いてんの？』
そんな事を言われて
慌てて目を擦ると
手首をギュッと掴まれる
『目が腫れるよ？』
キョトンとした顔で
少し上体を屈めて覗き込むように
ジョングク先輩は私を見つめる
「…はい」
素直に頷くと掴んでいた手を離してくれて
何も言わずに歩き出したジョングク先輩
私は鼻を啜りながら後を付いて歩く
『なんでこんな遅い時間まで残ってたの？』
「サボってた授業のノートを友達に書き写させてもらってたんです…」
『ふーん…偉いね』
「…偉くないですよ……」
『俺ならそんな事しないね』
「先輩はなんでこんな時間まで残ってたんですか？」
『ん？寝てた』
「…え？寝て、た？」
ポケットに手を入れたまま
前を歩くジョングク先輩は
クルッと頭だけ後ろを振り返ると
『うん、教室でさっきまで寝てた』と
真顔で答えるもんだから
私は思わず笑ってしまった
「誰も起こしてくれなかったんですか？」
『そうだね』
「先輩って寝るの好きなんですか？」
『んー好きって言うか…眠いんだよ』
「遅くまでゲームしてるからですか？」
『あ、そうかも』
気が付けばジョングク先輩の横に立ち
話しに夢中になっていた私
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「BTS」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nono(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます泣 更新がんばります！！ (2018年10月12日 13時) (
レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年10月12日 9時) (レス) id: 96ec3bb179 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます泣 生き甲斐とか…もう感謝しかないです！！更新の励みになります！！ (2018年10月8日 12時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - Nonoさ〜んヽ(；▽；)ノもう堪らんです〜(泣)ドキドキしてニヤニヤして変人がここに← 毎日毎日楽しみで楽しみで（ ; ; ）私の生き甲斐です！(大袈裟)もう大好きです〜〜！！(><) (2018年10月7日 23時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - ちむちむさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年9月27日 19時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nono
| 作成日時：2018年9月22日 0時
